[Book] 全社員生産性10倍計画

2018年5月1日

レビュー

生産性をアップしたいと考える人は多いですが、実際にあげられる人は少ないのかもしれません。 そして、そうした生産性向上に関するノウハウを紹介した書籍はたくさんありますが、今回はkindleで読み放題に入っていたこの書籍を読破したので、ご紹介します。

評価

★★☆☆☆
個人的には、物足りない内容で残念な結果でした。 著者の人は、企業のコンサルティングを主に行なっていて、ITリテラシの低い会社に対してITツールを安価に利用する方法などを推奨しているのですが、今時のWEBサービスを運用するIT会社では、当たり前の内容だったため、個人的に物足りなさが残る作品でした。 ただ、全く役に立たなかったのかと言うとそうではなく、「4P分析」「4C分析」「AIDMA」などのフレームワークなどを再確認できる点と、いくつかの著者がよくつかいWEBサービスなどは参考になるものもあり、一読しておくといいかもしれません。

生産性をあげる方法の結論

この書籍に書いてある結論は「IT活用」という事で、GoogleAppsを使う事を強く推奨してあります。 そして、このIT活用という点で僕も経験のある問題点として、現在ITを活用していない組織にITサービスをツールとして導入した場合、従業員の人が使ってくれなかったり、そもそも使った結果使い方が難しくて生産性が落ちてしまうという、逆の結果になる場合は少なくありません。 世の中にはSFA(セールスフォース)という高額な社内ツールもありますが、これを導入するのは、本当に大手であり、中小企業ではコストが高くて見合わないので、いかに自社に合うサービスを探すかが情報システム部門などのようなIT管理部門に委ねられている内容との事ですが、中小企業で情報システム部門を持てている会社もなかなかないので、結局は社内でITに詳しい人がこうした作業を兼務しているケースが多いのが現状でしょう。 そして、書かれていた「ITツール選定の為の5つのプロセス」は以下の通りです。
  1. 組織課題の明確化
  2. 課題の解決策としてITが使えるかどうか
  3. 導入する事でどうなりたいか
  4. ベストなツール/サービスは何か
  5. 見つけるためにどうすればいいか
ここでなんとなく気が付いた人も多いと思いますが、選定というよりも、もっと手前の検討が書かれています。 もちろんここに書かれている内容が考えられていないとITツール導入に失敗するのですが、僕個人としての重要ポイントは、「ツールのインプット、アウトプットを自社に見合うか検討する」という事に尽きると思います。 ITツールを導入した結果、思った帳票が出せないとか、凄まじく入力がめんどくさかった、という事が大半です。 確かに失敗して学ぶ事も多いのですが、書籍に求めたいのはこうした失敗の事例などをたくさん載せて欲しいところですね。

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