成功したくて参考にするのは他人の成功ではなく失敗

2017年12月28日

マインド 学習 日記

誰でも何に対しても成功したいと考えていますが、人の成功した話を聞くとより強く考えてしまいます。 そして成功した人の成功談は、非常にいいハッピーエンドになっている事が多く、心を奪われがちです。 しかし、成功談をきちんと紐解いて行くと、その中にはある程度の割合で「運」が存在することに気が付きます。 この時点で、確実な成功方法では無くなり、それを真似してしまうと、成功も失敗も運次第の結果になります。 もしかすると、成功者は成功する課程において「どんでもない失敗」をしでかしていたかもしれません。 注目すべきはその「失敗談」なのですね。

失敗談を参考にするメリット

失敗談には、そのサクセスストーリーに対する落とし穴が、思いもよらない話や、誰もが当たり前のように陥るという失敗が隠されています。 成功する人は、他人のこうした失敗を聞いて、「自分ならどうするか?」という思考になり、さもその失敗を自分が経験したかのような錯覚を覚えます。 もちろんそんな経験をしていないのですが、同じ道を歩む上での「しくじりポイントを知る」という経験は、成功談を聞くよりも遥かに価値があると思いませんか? よく、自分より年上の人から「成功したければ失敗をたくさん経験をしろ」とか「苦労は買ってでもしろ」などと言われて、「はあ?」と頭のなかで考えていた人もいると思います。 失敗を知るということはより成功に近づける成功論という事なんですね。

人の成功談と失敗談

世の中で割りと有名な成功と失敗の話を参考にしてみましょう。 有名な話ばかりなので知っている人も多いと思いますが、知らなかった人はここから「自分ならどうする」かという気付きを考えてみましょう。

松下幸之助

https://ja.wikipedia.org/wiki/松下幸之助 「経営の神様」と言われているパナソニックの創業者ですが、「交通渋滞で会議に遅刻をした時に自らの給与を10%カットして社内処分とした」というぐらい自分に厳しい人だったそうです。 いつも奇抜な発言をして、それが結果良くなるエピソードが多いのですが、創業当時に従業員と反りが合わず、毎日部下に対して怒って、怒鳴って、パワハラ三昧だったそうです。 松下幸之助は穏やかな印象がありますが、よく知っている人は「鬼のような人」という事も聞いたことがあります。 そんな人に対して厳しかった彼が、ふと立ち寄った神社で行っていた修繕工事の宮大工が、1円も貰わずボランティアで行っていると聞き、従業員のモチベーションを学んだそうです。 人の扱い方を知らないという失敗をちゃんと糧に成功に向き直している当たりは非常に得られるものが多いのではないでしょうか?

スティーブ・ジョブズ

https://ja.wikipedia.org/wiki/スティーブ・ジョブズ パソコン好きな人は誰もが好きな「アップル創業者」ですが、彼の成功談は山のようにありますが、次々と斬新なデザインと使いやすさを追求された製品群を見れば誰もが納得する話なのですが、非常に人付き合いに問題があったという事もまあまあ有名なのだそうです。 かつてゲームメーカとして有名だった「アタリ社」に従業員として入社して下級プログラムとして働いていた時、彼は長髪で風呂も入らず、身なりもみすぼらしく、かなり偉そうな態度だったため、周囲の人からとても嫌われていたそうです。 さらに、その人格で周囲に敵が多かったことも有名ですが、アップル社を過去に追い出されていた事実もかなり大きなしくじりでしょう。

ウォルト・ディズニー

https://ja.wikipedia.org/wiki/ウォルト・ディズニー 映画やテーマパークなど、恐らく知らない人はいないくらい有名な人ですが、彼はアニメーションというジャンルとミッキーマウスというキャラクターを作り上げたクリエータとしての成功談を知っている人も多いと思います。 そんな彼も、若い頃に働いていた新聞社で、漫画を描く仕事をしていた時に、「全く面白くない」という理由で解雇されていたそうです。

野口英世

https://ja.wikipedia.org/wiki/野口英世 黄熱病の研究をして、最後は自ら黄熱病で亡くなった話で、献身的なイメージですが、国内では「借金王」として有名だったそうです。 海外費用として恩師から借りた大金を、遊びで使い果たしてしまうという、とんでもない金遣いが荒い人物だったそうです。

その他

クラシック音楽で有名な音楽家や、名画で有名な画家などが、人としてクズだった伝説はたくさん聞いたことがあると思いますが、そうした失敗を糧にして成功している人の方が多いのかもしれませんね。 もちろん、「そうはなりたくない」という気付きがあってもいいかもしれません。

僕の失敗

会社が上場するきっかけになったWEBサービスを作ったという成功談をいつも話していますが、その製品を作る過程、運用する課程で数々の失敗を経験してきました。 WEBエンジニアなら必ず1度は経験するサーバーダウンという苦い失敗は実は、僕が打ち込んだコマンドが原因だった事や、プログラムの不備によりサービスが一時的に継続できなくなった事、部下との折り合いが悪く、何人も辞表を提出してきたことなど、 非常に数多くの忘れることのできない失敗を経験してきて、会社が上場したことや、会社で営業担当者と一緒に大きなお金での契約を大手企業に取れたことよりも、こうした失敗の経験のほうがより今でも鮮明に覚えています。 中でも対人関係に関する失敗は、その後に自分が成功した後で回復することが難しく、人との失敗というのはわだかまりが残ってしまうので、「わだかまりの残らない失敗」を経験した方がいいでしょうね。 これは僕が人間関係という失敗から学んだ経験談です。

失敗を糧にする為には

「他人の失敗は蜜の味」という事で、人の失敗談を笑って聞いているだけでは、何も学びがなく、 自分がやってしまった場合、何とも例えがたい、頭が真っ白になる感覚・・・あの感覚が成長するという感覚なのかもしれません。 「もう二度と失敗するまい!」と、ココロの中で強く考えて初めて人は失敗から成長できるのでしょうね。 失敗した直後は誰からどんなに励まされても、凹みまくっている自分が哀れにしか感じませんが、その後にそれが自分の土台となり、人として大きくなる成長感は間違いなく自分でしか味わうことができません。 買ってでも失敗しろというつもりはさらさらないのですが、ここで考えてもらいたいのは「失敗してもその後成功に繋がる」という気持ちがあれば、失敗は失敗ではなくなるという事。

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