IT会社に務める人の必要最低限のITにリテラシー

2018年1月5日

テクノロジー ビジネス 学習

IT会社で働いている人はITでリテラシーが高いと思われがちですが、実はITリテラシが極めて低い人も数多くいます。 ITリテラシーってどの位持っていないといけないのかという業界水準を業種別に考えてみたいと思います。

ITリテラシーって何?

ITリテラシーとは情報技術を自分の目的に合わせて活用できる能力の事。 TECH::NOTE よくパソコンを「どのくらい使いこなせるか」という内容で話が出ることが多いが、目的に合わせてITにを活用できるかという事と取り違えてはいけない。 そうすると、仕事で言うところのIT機器やアプリを使って、自分の仕事を効率化できるのは、ITにリテラシーが高いという事になる。 逆に、ITを使えば簡単にできる事を人力、手書き、自動化せずに行なう作業はITリテラシーが低いと思われても仕方がない。 今時のAIやVRやドローンなどのITと技術に驚いている場合ではなく、そういう技術をいかに駆使して仕事や生活を効率化できるかが、リテラシーを高めるポイントなのである。 もちろん、全てをITで解決するという事が目的ではなく、ITを使わない効率化もある。 ここで重要なのは、ITリテラシーが低い人は、手動で行なう以外に選択肢が無いが、IT知識のある人は、手動と自動を比較しより効率的な選択ができるという事だ。 ITリテラシーは高くて困ることは無く、低くて無駄に気が付かない事が多い為、できるだけ高い事が望ましいという事が分かる。

ITリテラシーが低くて起きる問題

メールリテラシー

仕事で取引先に重要な書類を送らなければならない時に、メールに添付して送ろうと考えるのが通常だが、容量が大きい時にメールアプリでしばしばエラーが出る事がある。 ITはリテラシーが低い人は、こうした状況の時に、「アプリケーションが壊れた」と考えがちです。 そもそもメール添付容量がどの位のサイズが適性なのかも思考には存在しない。 こうした時に、ファイル転送サービスの存在を知っているのと知らないのでは仕事に大きく差が出るのは言うまでもない。 もしこうしたサービスを知らなければ、ITリテラシーの高い人を捕まえて、どうすればいいかを相談し、やり方を聞き、その手順を踏むが、第三者の時間も使ってしまい、より効率の悪い作業となってしまいます。 ITリテラシーの低い人達は、こうした時に、次に同じ作業が発生しても、以前行ったこうしたサービスをメモするわけではなく、「ITリテラシーの高い人に聞けばいい」とだけ認識していて、自分はITリテラシーが低いのでこういう仕事に向かないと自ら思い込んでしまい勝ちになる。

ネットワークリテラシー

自宅にwifiを設置している家庭の割合は下記資料(平成23年時点)で39%で、平成27年で50%を上回っているそうです。 家庭内での無線LAN利用状況 | 総務省(平成23年調べ) 自宅以外でも公衆wifiも数も帯域も年々増加していくことは間違いないのですが、こうしたネットワーク環境を利用する際にもITリテラシーが必要になります。 公衆wifiを利用する際に携帯会社などからの有料サービスを受ければ、セキュリティレベルの高い、安定した帯域を利用することは可能ですが、転送容量の大きいアプリケーションや、動画サイトなどを見る事で、かなり費用が膨らみます。 なので、誰もが無料wifiを利用したがりますが、ここにITリテラシーが必要になるのですが、そもそもSSIDすら分からないというレベルの人は、セキュリティなども理解していないケースが多く、ウィルスに感染してから自分の無知を知る人も少なくないようです。 例えば自宅でwifiを使ってインターネットに接続しているパソコンで、いきなりインターネットに接続できなくなった場合、どのように解決できるでしょうか? パソコン、wifi機器、ルータ機器、イーサネットHUB、などのどの機器でトラブルが起きているか原因究明ができなければいけないし、その危機が故障していた時にどのように対応すればいいかを知らなければ、どのメーカーのサポートに電話をしなければいけないかすら分かりません。 もちろん、こうしたサポートを行ってくれる便利なサービスもありますが、一々こうした事でお金を払ってまでサポートするぐらいなら自身のITリテラシーを上げることで十分に対応できる事を知ったほうがいいですね。

ジャンル別に必要なITにリテラシ

仕事で情報システム部門に所属して何社かの上場企業のITリテラシーを目の当たりにしてきた僕が、従業員の人に必要なITリテラシーをまとめてみました。

IT企業の営業部門

・wifiを使ったインターネット接続の設置が自分で行えて、接続できないトラブルを解消できるレベル ・WEB関連の仕事をしている人はホームページ言語(HTMLやCSS)が読み書きできるレベル ・使用しているパソコンのOSに関する最低知識(起動、設定、トラブル対応) ・メールに関する知識(設定、送受信、添付の仕組みやトラブル対応) ・外部サービスにおける情報

IT企業の管理部門

・エクセルやワードなどのアプリケーションで簡単なマクロが組めるレベル ・使用しているデータベースのデータアクセス方法(読み書き更新)が行えるレベル ・管理対象の従業員のPCに関するサポートができるレベル ・社内インターネット(wifi)に関する知識 ・社内のネットワーク構成の理解

スマートフォンを所有している人

・wifiの接続に関する知識 ・wifiに関するセキュリティ知識 ・利用するアプリケーションに関する知識

自宅でインターネットを使っている人

・wifiやネットワークに関する知識 ・使用するアプリケーションのリスク知識

ITエンジニア

・パソコンが自作できるハードウェア知識 ・ネットワークに関しての知識 ・サーバーに関する知識(あらゆるトラブル対応の際のコマンド知識) ・各種プログラムに関する知識

その他

上記は、会社や、自宅環境などにより、必須というわけではないが、多くの会社では、この程度の知識があるなしで、仕事効率が大幅に差が出るでしょう。 「自分はITに疎い」と言っている人はこうした知識を上げることは難しく、なかなかリテラシーを高めることは出来ないのですが、近い将来、このぐらい出来て当たり前の世の中になる可能性もあります。 そうした時に遅れを取らずに先行できるかどうかも、自分の明るい将来に関わってきますよね。

ITリテラシの向上方法

上記のようなITをリテラシーを向上させるには一体何をすればいいのでしょう?
パソコンの勉強をする? プログラムの勉強をする? 知っている人に聞けばいい?
もちろん、そうした事でITリテラシーを向上させることも可能ですが、最も手っ取り早い向上方法は、
・苦手意識を無くす ・問題が起きた時に対応した内容をちゃんとメモしておく(覚えておく)
上記2点の、意識的な解決と経験の蓄積を繰り返すことでITリテラシーは誰でも簡単に向上できます。 少なくても自分で使っているPCや環境に関しては、それを使っていない人よりは詳しくなってみるといいでしょう。 改めてITリテラシーは本人のITに関する姿勢がスキルレベルとリンクするモノだと理解できますね。

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