人生の分岐における「簡単な道」と「険しい道」

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とあるIT会社の技術責任者の役員をしていた時に、とある会社の営業マンと出会いました。
その彼から人生に対しての重要な事を学ぶ事ができたので、ご紹介いたします。
 

その会社は、ITエンジニア部門の業務委託を行なっている事業と、エンジニアのヒューマンスキルをアップさせる教育ビジネスを展開していました。
 

「セミナー開催が近々あるので、参加しませんか?」と言われ、たまたま役員として外部セミナーに積極的に参加していた僕としては、有料セミナーではありましたが、会社にお金を出してもらえるのであれば、参加してみたく、OKの返答をして参加させてもらいました。
 

そのセミナー会場でも、その営業マンの方は自分に対して非常に親切にサポートをしていただき、会社の役員レベルの方の紹介や、より深い事業案内など興味深い内容で気分良くセミナーを終える事ができました。
 

そして、その営業担当者の方がうちの事業にも興味をもっていただき、よりエンジニアのスキルをあげるように質の高いセミナーをたくさん紹介していただけるようになりましたが、僕のいた会社はそんなに教育費が予算に組みこまれているわけではなく、次回のセミナーからは参加しなってしまいました。
 

その営業の方は、それでも定期的に会社を訪問してくれて、僕にとっての有益な情報をたくさん持って来てくれて、こんなに献身的にやっていただけて少し恐縮に感じていたある時、その方から「飲みに行きませんか?」という個別のお誘いがあり、気軽に飲める安めの居酒屋で話をしていた時に、その方の本心を聞く事ができ、僕自身のその後に人生に影響をする出来事となりました。
 

それは、その営業マンの方は、その年の4月に新卒採用で、会社に入社して、テレアポをしていてたまたま繋がる事ができた僕が、なんと一番最初のお客様だったのだというのです。
 

僕は何の根拠もなくたまたまOKをしただけの案件だったのですが、その人は僕に対して恩義を感じてくれていたんですね。
 

そうした相手の気持ちも分からず、僕はそこまで心が入っていなかった自分が少し寂しい人間に感じると同時に、そういう人と知り合えて、何だかとても幸せな気分になる事ができました。
 

芸能人の役者さんのような整った顔をしている彼は、海外の大学を卒業して、アメリカでの高額な初任給の内定をいただいていたのに、今現在の開発受託会社の営業を選択したのだそうですが、その理由を聞いて、その人を尊敬するようになりました。
 

もらった内定の会社を全部並べて見た時に「一番厳しいと思われる会社で、自分が一番成長できる会社に決めた」との事です。
 

その時、僕の年齢が42歳、その方は26歳・・・衝撃でしたね、自分よりも一回り以上年下の男性に人生の勉強をさせてもらった感覚でした。
 

その後何度も飲みに行き、仕事でもプライベートでも、とても仲良くなれた僕たちは今現在、お互いにそれぞれの会社を退職し、新たな道を歩んでいますが、僕が志はお互い高く持てているのもその彼のおかげと言ってもいいかもしれません。
 

こうした知人を作れた奇跡に感謝するのと同時に、人として成長するきっかけを作ってくれた彼に対して思い出すたび感謝の念しかありません。
 

改めて、人生の分岐に立った時に、「楽な道」より「険しい道」を選ぶ事の重要さを認識できました。

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