会社からもらっている給料以上の仕事をするための話

2018年2月14日

ビジネス 学習

会社に勤めている人は、自分がもらっている給料以上の働きをしなければ、「給料泥棒」と呼ばれちゃいます。 でも、プログラマーであれば、1ヶ月の自分が書いたプログラムが給料以上の仕事の対価に値するかどうかなんて、分かりかねます。 また、他にも会社のバックオフィスと呼ばれている部門などでも、自分の仕事が、いくらぐらいになっているのかなんて、分かりかねます。 こういう時、営業部門であれば、お客様から、いくら売り上げをあげたかが目安になるので、自分の給料以上に売り上げをあげればいいと考えがちですが、 経営者の人であれば当たり前の事なのですが、従業員の人がどういう思考になるのが良いか考えて見たいと思います。

会社の売り上げに対する人件費

会社でのコストで一番大きい比率は、「人件費」です。 派遣や、業務委託しかいない場合は、人材派遣日や業務委託費の科目になりますが、これらも管理会計としては、「人件費」として考えると、一人で行っている会社でない限り、こうした費用が多くかかっているのではないでしょうか? ここでは社員としての従業員を考えた時に、支払っているのは給料の他に、法定福利費や、各種福利厚生や、手当てなどの諸費用も合わせると、実は結構な割合がかかっている事が分かります。 実際には、給料の1.5倍ぐらいは発生しているのですが、それを考えると、「給料分の働きをする」というだけでは、会社にとっては赤字になってしまいます。 参考になる業種別平均値!売上高人件費率と労働分配率 | 社長が見るブログ このページに、売り上げに対する人件費の割合が業種別に書かれていますが、業種によって様々な数値になっており、もっとも高いのは、「訪問介護事業:70.4%」で、社会問題になっている現状を考えると、わからなくもないですね。 ちなみに、ソフトウェアの開発は、高い部類で、「受託開発ソフトウェア業:53.2%」となっています。 これらを考慮すると、自分のもらっている給与の1.5倍の人件費がかかり、その2倍程度の売り上げがないと一人を養う事ができないという事が分かります。 「3倍」という事ですよ。 月に35万円もらっている従業員を雇うには100万円の売り上げが必要なんですね。 もちろん、一人ではなく数人必要である事を考えると、会社にとってどのくらいの収入が必要かは、経営者がいつも頭を悩ませているところなのでしょうね。

将来的希望に対する投資の考え方

会社で従業員を売り上げに対する比率で考えない期間があります。 それは、その会社に入社したての新人の期間がそれにあたり、教育研修として、完全なるコストとして考えます。 そう考えると、数ヶ月の研修を行っている会社は、非常に売り上げが高いという風にも思えますが、これらは、「将来的な投資」と考えます。 この投資により、将来的に給料の3倍どころか、4倍も5倍も売り上げも利益も生み出せる従業員を育てるという意味なんですね。 この教育投資が行えていない会社というのは、将来的な会社の伸び率が気薄になってしまうこともよくわかるので、教育の計画できていない会社は10年後も成長できない会社とも言えるかもしれません。

エンジニアいち個人の考え方

僕のジャンルでもある、プログラマーやエンジニアという人たちって、どういう風に自分の給料と会社の利益を考えれば良いでしょうか? もちろん、携わっているプロジェクトの生み出す製品の市場売り上げが自分の給料に紐づいているという考え方は間違っていません。 でもそれでは、プロジェクトチームの作った製品の売り上げが乏しかった場合、すぐさま「お荷物」というレッテルを貼られてしまうということになり、 レッテルなどが貼られたその先には、モチベーションを持って仕事をすることなんて、果たしてできるでしょうか? 会社の中でも、売り上げに紐づかないけど、重要なサービスを提供するというミッションもあり、それの恩恵を受けて売り上げを伸ばすサービスも存在する時もあります。 単純に売り上げだけで考えると、こうした縁の下の力持ち的なサービスに携わる事がネガティブに考えられがちになってしまいます。 ちゃんと会社全体の売り上げと利益を、全体のプロジェクトの相関関係を理解した上で、従業員全体で理解する必要があるという事です。 エンジニア一個人としては、なかなかそうした視点でプロジェクトに参加するのが難しい場合もあったり、大手プロジェクトであったら、全体の事など分からない場合も多いと思います。 そうなると、エンジニア単体は、「言われた事だけやっていればいい」という思考に陥りがちです。 僕個人の考え方としては、大規模開発というのは、あまりよろしく考えておらず、小規模で利益を生み出せる基本思想が、そもそもIT技術の活用思想であるとも言えるので、その点をきちんと自分で思考し、理解する事が重要だと思います。 今の自分の携わっているプロジェクトチームでの自分を色々な視点でKPIや金額価値などを算出してみるのも面白いかもしれませんね。

給料と給与と賃金と報酬

最後に、これも経営の思考なのですが、「給料」と「給与」は違うという事を、給料を貰う人は理解しておくべきでしょう。 「給料」とは、従業員が手にするお金の事で、「給与」とは、給料に付随する各種手当ても含めた金額の事です。 ちなみに、所得税は、「給与所得」として課税される事も理解しておきましょう。(交通費など非課税項目もありますが・・・) そう考えると、ボーナスなどの「賞与」も「給与」に当たるという事がわかりますね。 そして、「賃金」というは、給料や給与なども包括して、「労働の対価に対して支払われるのが賃金」というらしいです。 賃金は少しニュアンスが違うのですが、雇用契約に対して使われるのが給与ではなく賃金なのですね。 最後に「報酬」というのは、「労働契約」ではなく「委任契約」の対価にあたります。 報酬は、「役員報酬」だったり、通常の雇用契約ではなく、特別な契約に対する対価で使われますね。 よく従業員の給料を、「作業に対する報酬」という使い方をする経営者がいますが、あれは正確には間違っていますね。

給料以上の仕事ってどうすればいいのか?

今回のテーマである、「給料以上の仕事」っていうのはどのように考えればいいでしょう? 上記で書いた、「自分の仕事のKPI」や「仕事に対する市場価値」などを算出して、それを超えるかどうかという思考にするか、 他の考え方として、企業の成り立っているこれまで行ってきた仕事を標準として、それを上回る成果が出せれば、標準以上という思考もできます。 ここでは、エンジニアとしての思考は、技術を使って、効率を生み出すという基本思想です。 仕事で効率を生み出すために技術を利用するのは、エンジニアならではです。 便利なソフトウェアを探し出して活用するも良し、自ら作業効率化ツールを作り出して、業務で活用するも良し、 同じ作業をベルトコンベアのように作業し続けるのは、エンジニアらしくないとも考えられませんか? こうした生み出す力こそがエンジニアの特権であり、本来の仕事でもあると考えると、「仕事を効率化させるためにエンジニアリングする」という事を目的にできて初めて給料以上の仕事ができるという状態でしょう。 もちろん、本業としての仕事もある中、なかなか大変な事もあるかもしれませんが、「業務効率向上」というのは、そうした作業を軽減させる事も思考に含める事で、同時に自分の仕事の成果も上がる結果になります。 エンジニアとは、最も効率を追求する人たちである必要があるとも言えますね。

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