チームの団結力は共通の敵を作ると簡単に高まる

2018年3月25日

コミュニケーション

会社でまとまりがないときに、社内に敵がいても仕方がない、社外や競合他社を敵にして、全員で一つの目標を立ててみよう。 企業での部門全体でやる気がない空気の時期があります。 空気の悪い会社は往々にして、役職が上の人からその兆候が現れて来るはず・・・ 空気を悪くしている原因は、上役の人が部下や目下の従業員に対して仕事に対する小言や、納得の行きにくい注意喚起などがあると、途端に部下たちはやる気をなくし「会社がつまらない」と考え始めます。 その結果、会社の中での気に入らないことを羅列し始め、気がついたら色々なところに派閥ができ、部門という大きな壁が出来、仲のいい人悪い人という分類が発生します。 そこまでいくと修復は難しいのですが、日本人は比較的、「敵」と称する、悪者を用意してあげると、そうした空気を一変して、一致団結するの事が多いのです。

敵は社外に作れ

会社の中に敵を作るアホな経営者も多いのですが、ライバル会社などを自社の敵として認識させるだけでいいのです。 営業現場でよくかちあう敵に対して、どういう対策で対応するかを社内で考えさせるだけで、大体の組織は一致団結します。 日本の政治のように、国内の与党と野党が敵同士にしてしまったが為に、優先の高い海外の敵よりも、与党野党の潰し合いのような構図が日本人ぽいといえばそうかもしれない。 そういう反面教師を経て、自社が一致団結するのイメージを作ればいいのです。 企業の本来の目的とも相乗効果があり、敵を打ち倒すために組織が一丸になるのは、当然の姿なのですが、現実は同じ社内でいがみ合っている状態・・・ チームに必要なリーダーの存在がうまく機能しているかどうかは、こうした通常の状態に持っていけているかどうかが判断ポイントなんですね。

昨日の敵は今日の友

ジャンプ漫画の王道でもある「昨日の敵は今日の友」、かつては殺し合いをしていたピッコロ大魔王が、孫悟空と一緒にフリーザと戦っているのは世界的に有名ですが、これってチームビルディングの基本なんですね。 チーム内の個々は、最初はお互いに深く知り合うまでは、衝突やすれ違いが起きるのは仕方がないのですが、一旦深く知り合ってしまうと硬い絆で結ばれるというのは、人の本来のコミュニケーション能力なのでしょう。 会社内で従業員に競争させてインセンティブ制度を活用させている企業も多いかと思いますが、それも本来の敵が、ライバル会社に合って、ピンチの時にはお互いに手を取り合うという環境が作られている必要があります。 エンジニア業界では、隣の席に座っているプログラマーが書いているコードなど、見たこともないという環境は多くありますが、レビュー文化が広まっているチームでは全員のスキルアップスピードが半端なく高い事も見ていて分かります。

敵がいなければ作ればいい

最近のWEBサービスを展開するベンチャー企業では、「自分の会社の製品は独自性が強く、競合他社などいない」と言い張っているケースを多く見かけるようになりました。 こうしたセリフを言う人のいる会社は、他社から客としても近寄りがたく、本来使いたいサービスなのに、使うことをためらったりもしてしまうような心理効果が働いています。 それよりも、「似たようなサービスが多いが、この部分だけが独自性があり、ご贔屓にしてもらってます。」と腰の低い代表の方のほうが、よほどおつきあいしたくなる人望を持っているという風にも見えるのは何故でしょう? 確かに特許技術も獲得できて、他の会社に類似製品が無いというブルーオーシャンの会社の製品は、それを使う以外に道が無く思えますが、果たして本当にそうなのでしょうか? そういう会社の人と出会った時に、ちょろっとググるだけで、山のように類似商品が出てくる事もしばしばありますからね。 でも、もし仮に、本当にライバル製品が無いのであれば、無理矢理にでも寄せに行ったり、自分たちから類似商品としての対抗馬を立てるというのも面白いかもしれませんね。 商品販売戦略では、当たり前のこうした手段、最近のITサービスにも活かして見てもいいかもしれませんね。

まとまりの無いチームが考えるべきこと

ライバルチームと、共通ゴールを設定することで、チームの団結力は簡単に高まります。 この2つが曖昧だと、チームは目標もモチベーションもブレブレになるので、組織内のこうした事でお悩みの管理職の方や人事部門の方は、思考してみてはいかがでしょうか? 会社対抗スポーツなんかやると、分かりやすく団結力が高まりますけどね。

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