[Book] オープン・イノベーションの教科書――社外の技術でビジネスをつくる実践ステップ

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Amazonで5つ星ついていた、「オープン・イノベーションの教科書」をkindleで読んでみたところ、世の中の開発についていくつか思い違いをしている自分に気が付いた。
 

そもそもイマドキっぽい言葉に聞こえる「オープンイノベーション」は、どういう意味なんだろうか?そんな事も全く知らずに人から紹介されただけで読んだのですが、エンジニアであれば、読んでおくべき1冊ではないかとぐらいに感じましたね。
 

書籍の評価

★★★★☆

 

満点をつけられないのは、少しばかりくどい言い回しと、同じことが何度も書かれている構成がどうしても読書スピードを遅らせる原因になったので、少し退屈感を覚えてしまいました。
 

でも、世の中の企業における開発体制について、社外開発を活用する事を世界と日本でどのように行われているかの実績が書かれているので、とても参考になった。
 

そして、大手の取り組みと、それに参加する研究員のどちらの視点でも書かれているため、エンジニアが世の中の為に開発する場合の指向性や、実際の待遇などについて、実数も掲載されている事から開発者を生業にする人には是非読んでもらいたい一冊であると感じました。

オープンイノベーションって何?

そもそもの言葉の意味を知らなかったのですが、「オープンイノベーション」とは、本来会社における研究開発や、商品開発などは、会社内のかなりクローズドな環境で行われる事が通常で、他社と連携するという事は皆無だったところを、
 

世の中の優れた技術を活用する開発体制に変えた事で、世の中で受け入れてもらえる商品開発が行えたり、自社では不可能だった領域の商品開発が行えたり、
 

開発員として、閉ざされた環境でなかなか成長ができなかった体制を、他社の開発員とのコミュニケーションを行う事で、お互いに開発員が人として成長する素晴らしい環境が構築できた事も中では触れられています。
 

自分たちの会社を成功させる為のプロダクトアウト型の商品開発は、消費者のニーズと合わない事も少なくありません。
 

しかしこれまでは、実際に開発員がそうした声に触れる事は少なく、マーケットインに近い形で開発が行えるオープンイノベーションの体制は、商品開発の理想形態なのかもしれませんね。

大企業と中小企業の差

この本に書かれている内容で記憶に残っている点は、大企業でも開発で困っている点が多くあるという事です。
 

大手企業は、豊富な自己資産に物を言わせ、安定した利益確保ができているという前提で、金に物を言わせる開発を行なっているイメージがあるのですが、実際は、細かな技術に手が回っていないという事実が多くあり、
 

日本のモノ創り体質も企業体質とともに劣化している例がいくつか書かれており、日本の経済成長時代との比較というよりは、今現在の世界と日本の差は、研究開発する体制が、閉ざされた社内で四苦八苦する日本よりも、他国も含めた単一の技術が洗練している企業や開発員とうまく連携できた会社が、スピード感もクオリティも高く維持できている事実を、日本国内ではまだ実施できている会社自体が大手も含めて少なく、まさに課題である事が記されています。
 

企業の問題、開発員の問題というレベルではなく、世の中の通念として、売れる商品、人に受け入れられる設計、より品質を高める為の開発手段、などこれまでの悪い思考を取っ払い、新しい思想を持てなければ未来がないというレベルで書かれています。
 

オープンイノベーションは、まさに日本で議論されている「働き方改革」と似ており、副業や働きやすさ、精神的に苦労しないための生活などの工夫、こうした似た点を考えると、これからの労働をするときにより、自分の得意な分野でより給料がもらえる世の中になっていく事は間違いなく、その為に、自分がどういうスキルを持つべきか、どういう思考をするべきかを、大きな意味で勉強させられました。
 

未来の思考を手に入れる為に、一読してみてはいかがでしょう?

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