組織論はエグザイルとSMAPの違いでよくわかる

2018年4月24日

日記

エグザイルは、中の人が入れ替わってもエグザイルとして成り立つが、SMAPは、すでに解散してしまっているが、5人が誰と入れ替わっても成り立たなかった。 そもそもの人数が違うので、おおければ1人辺りのウェイトが違うからなのか? それぞれの役割が明確になっている必要があるのか? これは、人数の多いアイドル集団においても言える事だが、 人数で一個人あたりの役割が薄まっていることはまちがいない。

アイドルグループにおけるセンターは唯一無二?

センターの人のみが目立ってそれ以外は引き立て役であるアイドルグループは、センターの人が入れ替わるとグループとして成り立たなくなる可能性があるが、多くのアイドルグループがセンター入れ替え制で行っているため、それも組織としてリプレイス可能な状態にしている。 役割も入れ替えを可能にする事で組織としてのスタイルを変える事なく存続が可能になる。 一方スマップは、5人のうち誰か一人が抜けてもグループとして成り立たないため、結果としてグループ解散の方向になったわけだが、 人数が多い会社組織において、このスマップ方式で成り立っている企業が意外と多いことに気がついた。 主力メンバーのみで成り立っている組織は、その人が抜けた時のインパクトが大きい。 もちろん、唯一無二の存在になりえる人材は貴重であるし、そうした人の代わりになる人はなかなかいない。 ここで重要なのは、組織とは、人から成り立ってしまうと、属人化した組織となり、変化に弱い存在となってしまいます。 逆に属人化する事を極力無くし、誰でもできる状態に持って行く事ができれば、組織は中の人が入れ替わっても変わらないクオリティを維持する事が可能になる。

ジョブローテーションの必要性

組織内における人材ローテーションは、役割を変える事で、従業員の認識を変えていくことと、ポジションの複製を行い、同じ作業で疲弊してくる従業員側の思考も切り替えが可能になることから正攻法として行われる事が多いのですが、実はジョブローテーションは失敗も存在します。 ジョブローテーションが失敗する例として、「作業の引き継ぎ資料が作られない」組織は、そもそもジョブローテーションを行っても、社内の従業員が属人化している感は拭えないでしょう。 それは何故そうなってしまうのでしょうか? 引き継ぎ書が無く、人を入れ替える場合、企業が行うパターンとしてOJTという前担当者からの直接作業を口頭で引き継ぎする方式で、これでは、伝言ゲームをしているのと同じになります。 作業をキチンとマニュアル化するという行為そのものが、組織のデファクトスタンダードとなり、変わらぬクオリティを維持し続ける秘伝のタレになるのですが、これを怠る企業は、人の流出が止まらない結果になってしまうでしょう。 そして、人の流出が起きた後で、属人化している作業は他の人が変わって行えず、とんでもない質の低下が生まれてしまうんですね。 この社内マニュアルの有る・無しが、今現在、いろいろな組織におけるギャップが生まれてきていると考えられます。

軽んじてはいけない社内マニュアル

100年続く企業もあれば、毎年かなりの数のベンチャー企業が倒産していく、この差を考えた時に、企業マニュアルの存在と、そのマニュアルを変えていくPDCAが回せているかが重要なポイントなんですね。 マニュアルが整っていればそれでOKという訳でも無く、時代に合わせてそのマニュアルも変更して行く事が重要だし、クオリティを一定に保つよりは、向上させる方向に持っていかないと、企業は周囲から飽きられてしまう堅物の思考になってしまいがちです。 明確に言えることは、「企業は一定の品質を維持しなければならないし、成長しなければならない」これは当たり前なんですが、従業員を束ねてこれを遂行して行くのは非常に難しいという点も経営をしている人は非常によく理解していると思います。 従業員にこの思考を伝える事ができれば、ある意味その企業は勝ち組になるのですが、これがなかなか難しい。

組織 > グループ

今回は、エグザイルという組織と、スマップという組織で、アイドルグループとしては、個人にフューチャーする事もアリなのですが、企業という重要な組織においては、存続する事を第一目的とし、「変わらぬクオリティ、未来に向けて成長し続ける組織」というのが、世の中からも求められている企業であり、中の人達も働きがいが出るという事を考えてみました。 少し分かりやすく言葉を置き換えれば、スマップはグループであるとすると、エグザイルは組織として考えるのがいいでしょう。 AKB48も組織であり、KinKi KidsやTOKIOなどはグループなのでしょう。 これはジャニーズ事務所が組織として成り立っているので、中のユニットはそれぞれグループとして、唯一無二でも成り立っているのかもしれません。 なので、エグザイルとSMAPは同一の組織形態ではないという事が理解できると思います。 今現在、会社の組織について悩んでいるという経営者の方は、今一度、組織としてどういう体制が望ましいのか、その中のグループとしてどういう個人が際立つのかを考えてみてはいかがでしょうか? アイドルから見て学べる組織論も、非常に簡易ですが、少し違った形で理解しやすいかと思います。 さて、あなたの会社はどのアイドルグループの組織論に似ていますか? 意外と古いユニットなどがいい形態の場合もありますよ。

このブログを検索

ごあいさつ

このWebサイトは、独自思考で我が道を行くユゲタの少し尖った思考のTechブログです。 毎日興味がどんどん切り替わるので、テーマはマルチになっています。 もしかしたらアイデアに困っている人の助けになるかもしれません。