ビジネスエンジニアの育て方

2018年7月14日

ビジネス 学習 日記

僕のこれまで接してきたWEBエンジニア、ゲームプログラマーと言われる人たちは、同じ会社内の別部門の人から「話が分かりにくい」と言わていた人が多かったです。 こちらから話をすると返ってくる言葉は自分の興味本位でテンションの上がることしか話が続かない上、自分から発言すると、単語チョイスから、話の構成、たとえ話のクオリティなど、全く噛み合わないという事がほとんどです。 もちろん全てのエンジニアがこのような状態であるというワケではないですが、こうしたエンジニアは、「優秀なエンジニア」と言われている人が比較的当てはまるという傾向がある事に気がつきました。 ここ最近で、僕が仕事で相談を受けた会社などを参考にして、「優秀だけど使えないエンジニア」をきちんと育てるにはどうすればいいかを考えてみましょう。

企業における優秀なエンジニア

今現在、企業にはITスペシャリストが在籍していないと、IT会社としては成り立たなくなってきています。 そして、少なからず数名のエンジニアを採用して、その中で特に優秀とされる人を「技術責任者」という役職に置いているようです。 ただし、「CTO」ではない会社が、「経営に必要なエンジニアがいない」という事で、相談を受けるのですが、優秀なエンジニアのはずなのに何故「経営に対して使えない」という判断をされているのでしょうか? 答えは簡単で、従業員としては「ダメ社員」クラスの人が多いからですね。 こうした会社の特徴としては、その会社の経営者や社長クラスが、自社のエンジニアを説明する時に「技術は非常に優秀」という自負から説明されて、「ただ、今後会社を大きくしていくという事を考えるとCTOポジションを設置したい」という事を付け加えます。 CTOは「最高技術責任者」なので、「技術が優秀な人が就くべきポジション」の筈なのですが、何故その時点の技術責任者がCTOになり得ないのでしょう? 恐らく以下のような理由が考えられますね。
・経営視点を持っている ・社内のエンジニアに対して統率するリーダーシップを持っている ・自社開発に対して責任を持っている ・他者に対しての最新情報などがキャッチできている ・人として魅力的である
非常に素敵なエンジニアのように見えますが、上記に技術優位点があまり入っていない事に気がつきますか? そうです、CTOは「技術責任者」なのですが、「技術保有者」でなくてもいいのかもしれません。

いろんなタイプのエンジニア

非常に高額な費用を使って、社外のエンジニアと契約しなければいけない上、自社エンジニアではないため、どんなに素晴らしい開発を行っても、会社内に何にも知見が残らないというデメリットがあります。 そして、エンジニアを無作為に数多く採用しまくっている某社もあるし、優秀なエンジニアを採用しようと、いまだに一人も採用できていないベンチャー企業もあります。 もしかしたら、こうしたことも踏まえて、社外の人に技術顧問を頼んで、SESや受託を使って開発部門を構成した方がいいのかもしれませんが、社外でも、コミュニケーションの苦手なエンジニアの比率はさほど変わりません。 そして、それで問題解決ができるという考えこそが、会社の存続を決定付けるポイントなのかもしれません。 とりあえず、エンジニアのタイプを理解してみましょう。
・ラボ系エンジニア : 自分の好きな技術に追求するタイプ ・信者系エンジニア : 特定の言語を崇拝するタイプ ・教えてエンジニア : いつまでたっても初心者から抜け出せないタイプ ・受け皿エンジニア : 言われた事しかできない実直タイプ ・アタックエンジニア : 技術の上下関係でしか物事を判断できず、技術力が低い人を攻撃するタイプ ・ビジネスエンジニア : ビジネスにおいて使えるとされるタイプ
他にもたくさんのタイプは存在しますが、エンジニアとは、こうしたいろんなタイプがあるのは、人の個性であると考えてもいいのですが、この中でも、会社にとって、利益的なエンジニアと、不利益なエンジニアがいるのに気がつきます。 「受け皿エンジニア」などは、言われたことしかやらないとして、社内で総スカンを食う事が多いのですが、「言われた事を実直にやるタイプ」でもある事から、経営者からみると、意外と評価される事が多いのも事実です。 そして、こうしたエンジニアタイプを網羅するように、以下のようにエンジニアを分類してみましょう。
・コミュニケーションが上手/下手 ・作業工程を管理できる/できない ・情報に対して敏感/鈍感
どうやら、この3つが揃っているとCTOと呼ぶのにふさわしいエンジニアになるようです。

優秀なエンジニアでダメ社員を優秀なビジネスエンジニアに育てるには?

会社にとって、育てていくべきエンジニアは、「ビズネスエンジニア」だと思われがちですが、それ以外のタイプは不要かというとそうではありません。 社内技術を追求していく時に、多面性は必要で、アイデアも含めた技術は、同じジャンルの人で考えるのではなく、全く感覚の違う人が集まった方が、質の違った多くのアイデアが得られる事が可能になります。 しかし、重要なのは、会社にとって使いづらいエンジニアは、不要でしかないため、必要になるエンジニア教育を施して上げる必要があります。 もっとも重要とされているのは、「コミュニケーション」で、何かしらの技術に特化している人であれば、コミュニケーションさえ向上すれば、会社員として問題ない従業員になり得るワケです。 ただし、コミュニケーションが苦手な人にコミュニケーションを教え込むのは、並大抵の事ではできません。 多くの管理職の人が、エンジニアに会話を教える事で挫折を味わっています。 そもそも、そうしたエンジニアは「コミュニケーションなど不要」と考えている人も多いのも事実です。 実は、採用に置いて、コミュニケーションが苦手だけど、向上させたいかどうかをコミットする事で、回避できます。 会社ぐるみで、コミュニケーションを向上させる工夫を凝らしてみましょう。 間違っても、社外セミナーに参加させてコミュニケーションを向上させようとしてはいけませんよ。 そうした他力本願の思考が、コミュ症の人を生む原因ですからね。

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