[セミナーレポート] 茂木健一郎「坂本龍馬に学ぶ”脳力”の鍛え方」

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テレビで同じにの茂木健一郎さんのセミナーに参加してきましたが、このセミナー参加は実は高校一年生になる息子に誘われて行ったのですが、息子が茂木さんのファンという、今時のアイドルに見向きもせずに茂木健一郎の書籍を読み漁ってる息子に少し不安を感じつつ、どうせなら元を取ってやろうと思って、メモしまくりました。
 

ちなみに、茂木さんの講演を聞くのはこれで2度目になりますが、前回はAWSサミットの最終日にめちゃ広い会場が茂木さんの登場で盛り上がってたのを思い出しました。
 

そんななか、毎回日曜日のお父さんスタイルで登場する茂木さんはやはり学者だなあ・・・と感じてしまいました。

セミナーの目的

このセミナーは、朝日新聞社が主催しているセミナーで、朝日新聞140周年記念で開催されている司馬遼太郎関連のセミナーの一つでした。
 

https://www.asahiculture.jp/shinjuku/course/c72280c0-98c5-2990-3738-5b360376990c
 

司馬遼太郎の代表作でもある「竜馬が行く」は、色々な著名人などが好んでいる作品であることは知っていましたが、僕は読んだ事がなかったので、坂本龍馬という教科書で学んだ人物を脳科学社がどのように分析するのかを楽しみに話を聞いてみました。

セミナー内容

このセミナーは、90分間、茂木さんが話倒すという非常に聞き応え満載の内容でしたが、相変わらず毒舌トークが多く、もしかしたら、こういう話がお気に召さない人もいるのかも・・・と考えながら聞いていました。
 

冒頭は、幕末と現代が非常に似ているというおもしろい気づきから入りますが、鎖国をしていた日本が黒船が来たことから開国する事になり、欧米化が進むという確変を余儀なくされた日本と、先進国とはいえ、世界的に色々な要素で遅れている現代日本はまさに鎖国状態という比喩をして、ここからどのように鎖国をするかを茂木節で表現していました。
 

日本の多くは既得権益主義が多く、国のトップに行けば行くほど変わる事を拒む傾向があり、この先こうした思考自体を確変しなければ、日本の発展は無いというレベルの話です。
 

もちろん日本の教育制度に関しても、大学の偏差値入学という制度が海外ではそんな理不尽な大学採用を行なっているほうがナンセンスと考えられており、日本の思考が古臭いという指摘があり、大学に行かなかった僕としては、非常に救われたような気分になりましたが、大学に行かないというのがいいわけではなく、大学に行かなくても今の現代は人生の成功するストーリーがたくさん存在しているという事。
 

イノベーションが起きにくい日本の現状

日本からイノベーションが起きにくいのは、こうした凝り固まった思考を義務養育で子供に植えつけているという教育体制にも問題があるとの事で、子育てする親御さんはこうした思考を持つ事が大事なんですね。
 

そうした固い頭はどうすればいいかというと、「同化圧力」と「愚有性」についての説明があり、戦国時代の生きるか死ぬかという世の中が当たり前の時代では、人間は非常に強い思考と、日本が開国をする為に行なった幕末の有志の勉強方法などについて、現代社会の勉強という生ぬるいレベルではなかった事を思い知らしてくれました。
 

世界的に、ノーベル賞を受賞して大々的に盛り上がるのは日本は特徴的なのだそうで、騒ぎすぎるノーベル賞受賞ニュースを指摘して、SNSでよく炎上しているとのこと。
 

猛勉強のススメ

ところで、幕末の頃の人たちの「猛勉強」というのはどういう風にやっていたのでしょうか?
 

解体新書で有名な杉田玄白は、海外で医学を学んだことによる勉強も理解できますが、彼が自分に対しての「無茶振り」による学習を行なった事で「解体新書」が書かれたことは歴史的にも有名なのだそうです。
 

松下村塾では、福沢諭吉らが、現代のように整った辞書や教科書など存在せず、数少ない資料を元に海外の事や、日本のこれからをイメージし、勉学に励んだ結果、日本の将来を導びき、いまでも緒方洪庵の作った「適塾」では、優秀な卒業生を出している勉強する環境のお手本のような場所なのだそうです。
 

坂本龍馬の「脳力」について

幕末の有名人といえば、「坂本龍馬」が筆頭に出ると思いますが、この坂本龍馬が何故有名なのかというと、茂木さん曰く、「Populer」という人気度が当時も今も圧倒的なのだそうです。
 

坂本龍馬には、「脳力」がとても優れており、誰でも脳力を鍛える事で、人に与える影響を良くして、人気をあげることは可能なのだそうです。
 

脳力は、脳の能力という事ですが、「能力」が高いけど「人気」が無いという人、少しイタイですよね。
 

でも、技術者やエンジニアなどには特に多い傾向があるようにも思えます。
 

龍馬の「脳力」である根本的には「メタ認知」というモノが非常に深く関わっていて、自分を自分できちんと認識できるという技術がひとよりも長けていたのだそうです。
 

具体的にいうと、自分の弱さを理解して、それをさらけ出す能力が優れている事で、人とのコミュニケーションが非常に円滑に進み、結果幕末の色々な組織を繋いで行くという大きな実績を残した龍馬ですが、彼は周囲の人から非常に好かれていた事を表しています。
 

もちろん最後は恨みを持った人から殺されてしまいますが、現代社会でも見習うべき能力なのだそうです。
 

茂木さんは、この能力を「毛づくろいポートフォリオ」という風に表現されていましたが、これは、周囲の人に対して、猿が毛づくろいをするかのように、すり寄って互いに理解しあうという能力で、そのネットワークを多く構築するのが、龍馬の最大のスキルだったようです。
 

ミラーニューロンによる勉強方法

こうした脳力を身につける為には、人と接する事が重要で、コミュニティを研究していた大学では、ビデオチャットなどによる教育よりも、対面できちんと目線あわせや会話を交わした教育の方が、生徒の学習力が大きく上回るという研究成果もあるようです。
 

バーバード大学などが優秀な学生を生み出すのは何故かというと、日本の偏差値入試のようなことは一切おこなっておらず、全ての人が大学に入学する合格基準が違っているという事で、日本の企業の採用活動に非常に活かせる内容である事を理解できました。
 

企業の採用をする一般的な流れは、採用したい人の必要スキル、人間像を、企業がアウトプットして、それに見合う人、複数希望者がいれば、一番優秀な人を採用しようとしますが、ハーバードの合格基準を考えると、会社の仕事をするイメージで採用するのと、その個人がどのような事で会社に最大限貢献できるかを面談で見出すというような採用方法があるかと考えられます。
 

きっと採用後のイノベーションの起き方は、後者の採用を主として行なった会社の従業員の方が高いでしょうね。
 

なんとなく、枠にはめたがる日本の象徴をいち早く覆したモン勝ちという風にも考えられるので、採用手段を改めて見直してみたいとおkもいました。

最後に


 

講演が終わり、息子が茂木さんに自分の買った本にサインをねだりに行ったら、なんと写真まで取ってくれて、有料セミナーだったのに、元が取れたという感覚でした。
 

ちなみに、息子は大ファンであった茂木さんにサインもらって握手をしてもらい、少し立ち話で会話ができた事が非常にうれしかったようで、その夜は寝られなかったそうです。
 

「勉強が趣味」と行っている息子を心配していたけど、少し安心できたセミナーになりました。

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