[セミナーレポート] ICTを支える「考え方」シリーズ 心理学の考え方

Pocket
LINEで送る
GREE にシェア
LinkedIn にシェア

Connpassのメルマガを見ていたら、面白そうなタイトルの無料セミナーが行われていたので参加してきました。
 

「心理学」という学問は若い頃から興味があり、本を読んだりはしていたんですが、学ぶという場にはなかなか立ち会う事ができなかったので、興味半分、「自分に理解できるかな?」という恐怖半分の感覚で申し込みました。
 

セミナーは、以前によく参加させていただいていた、eLVのバー兼セミナー会場で開催されていました。
 

eLV
 

セミナー概要

「ICT」というのは、情報通信技術の事ですが、ITを活用したコミュニケーションの事をいいます。
そんな中での心理学なので、非常に興味アリアリですね。
2時間近くの講義で、僕が個人的に面白かった内容をピックアップしておきます。
 

まず冒頭に物理学者のリチャード・ファインマンという人のセリフで「厳密で客観的な検証方法の無い理論は、真偽を確かめられないので、科学的では無い」という否定から説明いただき、「未だキチンと解明されていない心理という事にたいして、専門家というのはあり得ない」という説明をいただき、スタートしました。
 

心理学をビジネス活用するときに思い浮かぶのが「ABテスト」と言う事で、元アメリカ大統領のオバマ氏が選挙演説のタイミングでインターネットを使ってABテストを行なっていたという事は非常に有名なエピソードですが、そのおかげで、6000万ドルもの寄付金を集めたという実績もWEBマーケティング業界で有名な実績の話です。
 

4つのボタン(文言違い)と、6パターンのバナー画像(動画)の組み合わせで、エンゲージが高いコンテンツを表示比率をあげるという繁栄型ABテストが行われていたそうです。
 

下記のサイトでその時の実行結果などのレポートが紹介されていますが、これからWEBマーケティングを学ぼうとする人は一度読んでおいた方がいいでしょうね。
 

https://blog.optimizely.com/2010/11/29/how-obama-raised-60-million-by-running-a-simple-experiment/
 


 

でも、実はABテストは「心理学」ではなく「統計学」なんですね。(学者によって見解は違うそうですが・・・)
知らずにドヤ顔で人に説明してしまうと突っ込まれてしまうかもしれないので、気をつけましょう。
 

次に動画で見せてもらったTEDの映像は、非常に聞き取りやすい英語だったので、大体の内容は分かったのですが、それが以下のリンクです。
 


 

この動画の中で日本の緑茶のエピソードについて講義がありました。
 

緑茶エピソードについて簡単に説明すると、このアイエンガーさんが日本に旅行に行ったときに、京都の観光地の茶店に入って「緑茶」を頼んだときに、「砂糖をいただけますか?」と頼んだところ、日本では緑茶に砂糖を入れる文化では無いとのことで断られたそうです。
アイエンガーさんが、しつこくそれでも砂糖が欲しいと言ったところ、その店には砂糖はおいていないという事で完璧に断られたそうです。
 

その後、コーヒーを頼んだところ、ちゃんと砂糖とミルクが付いてきたと言う、大爆笑エピソードだったのですが、日本人が聞けば、なんとなく、砂糖が無いと言った人の気持ちもわかる人が多いのでは無いでしょうか?
 

これは、文化による思い込みの心理学で、海外ではお茶に砂糖を入れるのが当たり前の文化もあれば、日本ではそんな文化がなかったり、お店としてはお断りしているのが普通と考えがちですが、目の前にある砂糖を提供しないサービスって、どの口から「おもてなし」って言ってんねん!と言われても仕方ないかもしれませんね。
 

TEDサイトでの動画もリンクをつけておきます。
 

https://www.ted.com/talks/sheena_iyengar_on_the_art_of_choosing/transcript
 

次に、「同調圧力」という事で、このワードは聞いた事がある人も多いと思いますが、右へ倣えの日本文化であれば、笑うに笑えないのではないでしょうか?
 

こちらもYoutube動画で説明いただいたのですが、
 


 

後ろから2番目の男性以外は仕掛け人で、間違った回答を言うのですが、その彼もつられて(同調して)間違った答えを言ってしまうと言う実験で、
 

会社の重要な会議などで、他の全員が言った「YES」の中自分が「NO」を言うのがいかに難しいかがよくわかりました。
 

https://www.lucs.lu.se/wp-content/uploads/2015/02/Asch-1955-Opinions-and-Social-Pressure.pdf
 

他にも数多くの講義があり、その場では詳細を理解できなかったものもあるので、その後自分で文献を読み漁ってみたいといういい動機付けになりました。
 

おまけ

講義の最後に、おまけとして、以下の2つの質問がありました。
 

1. チェスが強い人の特徴は?
2. 人の注意を最も引く言葉は?

 

1番目のチェスが強い人の特徴というのは、チェスを将棋に変えても答えは同じと言う事なので、海外独特の答えではなさそうです。
 

答えは複数あり、ひとつは「親が情熱を持っている人」との事で、すぐに松岡修造が浮かんできました。もう一つの答えは、チェスが強いという反面の弱い人と比べて、「盤に対する記憶力が優れている人」という事でした。
 

なんか、普通すぎて少し拍子抜けしてしまいましたね。
 

2番目の質問の人の注意を最も引く言葉は?というのはいかがでしょう?
 

答えは、「自分の名前」なのだそうです。
 

どんな雑踏でも自分の名前を遠くから呼ばれてもハッキリと聞き取れたり、聞き取れるのは、そうした心理が作用しているからなんですね。
 

人が倒れているときにその人の名前を耳元で叫ぶのも、そうした作用を意識しているのだそうです。

心理学で学んだポイント

心理学は、人の心を覗き見るいいツールだと考えていた自分が少し稚拙に感じ、基本的に人の心を理解する事が不可能である事はよく理解できました。
 

同時に、集団心理や、幼児心理などによる、成長過程の環境による心理の方向性や、会社組織における、人の思考のベクトルなどが心理学を学ぶともっと効率的に活用できるイメージが湧き、今行なっているコンサルティング業務へ適用できる事がわかりました。
 

でも、個人的に最も気づきがあったのは、心理学を心得ている人は、人に対して圧迫的な態度になるのは心理学の何かが影響しているのでしょうか?
 

今回の講演者の方も非常に良さげな人だったのですが、個人的に話をすると穏やかな口調に対し話す内容が、押し付けるような内容が多く、「またか」という個人的感情を覚えてしまいました。
 

これはあくまで、僕個人的な知見なので、全ての心理学を学んでいる人にあてはまるというわけではないのですけどね。

セミナー資料

このセミナーはシリーズ化されており、太っ腹で講義資料が公開されております。
 

興味のある方はお読みください。
 

https://drive.google.com/file/d/12ZOqD6tN62BRpmthF-AGWUQpy9tJbwf4/view

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です