エンジニアが会社を辞める理由はたった2つ

2018年10月18日

ビジネス 日記

今では終身雇用制度はほぼ皆無と言ってもいいぐらい、現在は転職天国になってきました。 従業員の流出が激しい会社では、毎月月末に退職者の送別会を行っていて、別の意味でコミュニケーションが活発になっている組織もあるようです。 そして、エンジニアに限ったことで言えば、僕が個人的に色々な会社のコンサルティングをしたり、CTOの方のお話を聞いて分かったことですが、会社を辞めたいと考えるのはたったの2パターンしか無いと考えられます。
・人間関係 ・成長出来ないと感じる
「給料が安い」とか、「作りたいものがある」というのは無いのか?という疑問を持つ人もいるかもしれませんが、タテマエ的な理由ではそうしたものを出してますが、本音はこの2つです。 ※言い切ってしまって申し訳ありませんが、特殊な環境の場合はこの2点以外もあるかもしれませんね。

辞められがちな会社と、辞めにくい会社の違い

そして面白い情報としてこの2点の会社を辞めたくなる理由の割合は、9割以上が「人間関係」という事であるという事実も笑えないですね。 逆にいうとこの2つが感じられる人は、所属している組織からほぼ離れないという風に考えてもいいでしょう。 何となく、高給である印象のエンジニアですが、より給与の高い会社からオファーがあっても、ホイホイと飛びつくわけではなく、今いる環境で人間関係が良好で、成長できるという環境であれば、安月給でも頑張りたいというエンジニアの話を聞くと、そこには根性論や義理人情ではなく、ちゃんとした本人の納得感もあり、会社側と従業員であるエンジニアの信頼関係が築けているという事に間違いないでしょう。 実際に人はどういう時に人間関係が嫌になり、どういう場面で成長できないと感じてしまうのでしょうか? ひとつは人との衝突により、その人との壁を感じてしまう時です。 特に世代の違うジェネレーションギャップにより、上司や会社の先輩からの指導を、パワハラと感じてしまいやすかったり、自分が若い頃にされてきた虐待に近いスポ根漫画のような根性論を、部下に押し付けて、平気な顔をしている上司や会社経営者。 また、本当に些細な考え方のすれ違いだけで、「考え方が合わない職場」と決め込んでしまう繊細な人。 何となくお気付きの人もいるかもしれませんが、自分が感じた事が基本的に人間関係をダメにしているパターンが多いようですね。 コミュニケーションとは、相手と自分の相互関係なのですが、ここのスキルの低い人がどちら側にいても、コミュニケーションは成立しません。 そして、それにきちんと向き合うスキルを持っていないと、その関係は自分に合わないと思い込み、逃げて行く人が多いというのが事実です。 実際に、逃げ出した方がいいというぐらいの劣悪な人間関係は、これが理由で辞めて行く退職者の人の半分もいないのではないでしょうか? 誰が良くて誰が悪いという訳ではありませんが、会社経営者は少なくても逃げるわけにはいかないので、こうした従業員の流出を止めるための施策を打たなくてはいけません。

エンジニアが成長を感じるポイント

ほとんどの会社がこうした時に、次の採用を考えるだけで、現在の環境を見直すことはしていないようですね。 次に、成長を感じられなくなるという点についてはどうでしょう? マンネリしたベルトコンベアのような作業ばかりやっているエンジニア(いわゆる運用担当者のような感じ)や、仕様書のままにひたすらプログラムを作り続けて行くだけのクリエイティブが一切ない現場で、1年前の自分からの成長を感じられなくなった場合、エンジニアは安定感よりも、成長意欲が勝つ人が多いようです。 実際、エンジニアであれば、そうなるのが当たり前なんですけどね。 会社で、決まった製品の担当にされて、それ以降同じような作業ばかりやっていると、ある日突然、エンジニアは爆発してしまうようですね。そして転職・・・ こういう点に人事部門だけでなく、会社全体が気が付けるような組織を作らなければ、人を採用して、辞めていき、3年後には中の人が総入れ替えになっているという会社も珍しくないのではないでしょうか? 「新陳代謝」とか「仕事だから仕方がない」とか言ってる場合ではなく、周囲の会社は、一ランク上の思考を取り入れようとしている事に気がついていないだけかもしれませんね。

会社従業員が辞めるのは、恋愛でフラれた時のような感情になる。

人間関係がよく、成長を感じられる会社はエンジニアが抜けにくいというのは何となく分かってもらえたと思いますが、実際にそういう環境を作るのはどうすればいいのでしょうか? 例えば給料が安い会社のエンジニアが、高給な会社からスカウトを貰った時、どのエンジニアも、スカウトしてくれた会社の中の人や職場環境、雰囲気などを気にします。 そして、この時点の比較では、転職理由の2つのうち、今の職場がどちらかが欠けているしたら、エンジニアは確実に転職準備に入っていると思った方がいいでしょう。 スカウトをしてきた会社に知り合いがいる場合などもあり、そうした場合は、細かく今の会社と、スカウトしてきた会社を比較分析するのは容易でしょうね。 いわゆるリファラル採用です。 そして所属している会社が、こうした事態に気がつくのは、本人が「転職します」と辞表を提出してきた瞬間です。 経営者は日々こうした振られた恋愛感のような感情をひきづって行くという事実もあり、皮肉なものですが、ちゃんと従業員のお世話をしていないと、こうなりがちです。

去りにくい環境と入りやすい環境

元々会社の方針に合わないエンジニアは見送る勇気も必要です。 エンジニアという技術者の大半は技術には興味があるが、それ以外のスキルは低い人も割合高くいます。 そうした人に、技術以外のスキルアップを動機付ける教育も必要です。 正直、辞めていく社員を悲しく思うことは仕方がないことですが、わがまま社員の転職を止める必要は全くなく、できれば社員教育で組織のコミュニケーション能力をアップさせたいものですね。

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