SNSマーケティングにおけるレポートの考え方

2018年12月9日

テクノロジー マーケティング

インスタグラムがフェイスブックのアカウント数を上回ったそうですね。 すごい勢いでインスタグラムが伸びていることがわかります。 でも、この2サービス同じ会社が運営しているので、相乗効果が見込みづらいという感覚もありますが、ユーザー層も使い方も違うため、そのへんも踏まえてSNSマーケティングしなければいけないんでしょうね。 そしてインスタグラムにおいて、重要な要素であるインフルエンサーですが、芸能人もオフィシャルアカウントとして公開しているものもあれば、一般の人で数十万フォロワーを保有している人もいるような、もはやアイドルクラスのアカウントも存在します。 企業におけるSNSにマーケティングは、こうしたインフルエンサーに対して商品を使ったツイートをしてもらうことで反響(エンゲージ)を得るわけですが、その計測については、意外とローテクで行っているという話を聞き、僕なりにレポートについての技術的な要素をまとめてみました。

インフルエンサー個別レポート

インフルエンサー1人に対して、どのくらいの反響(エンゲージ)があったかを計測レポートしているのが現在の主流のレポート内容です。 具体的には、広告配信(商品ツィート)を行ってから2週間から1ヶ月ぐらいの経過したタイミングで、以下のような値を取得します。
・そのツィートした記事に対してのイイネ数 ・そのアカウントのフォロワー数 ・ツイート記事のコメント数 ・動画があれば、動画再生数 ・エンゲージ率として、(イイネ数 + コメント数 + 再生数 ÷ フォロワー数)
このエンゲージ率がインフルエンサーの評価になるわけで、1回の広告で、こうしたインフルエンサーを複数人で配信して、効果を倍増させているというのが現在主流のインスタマーケティングなのだそうです。 そして、こうしたマーケティングを管理している広告代理店の人から話を聞いた限りでは、それぞれの値を取得するためのツールというのは存在するのですが、こうしたデータを一括出力してくれるツールは無く、レポート作成する人が、手作業でインスタグラムにアクセスして数値をコピペしてエクセルに貼り付けているのだそうです。 いや〜ローテクですね・・・でも、ITの裏側ってこんなもんです。 そして、肝心なコンバージョンの数値計測やページのタグ貼りなども、外部マーケティング会社で行う場合は、ほぼ計測できていない状態なのだそうです。 ここで、HTMLタグを貼らずにコンバージョンの正確な計測ができないかという相談を受けることがたまにあるのですが、基本的にWEB経由マーケティングにおいて、タグを貼らずに正確な数値を計測することはできないでしょうね・・・ アプリなどを駆使して一部の計測を行って統計値としての出力はできるかもしれませんが、それも息の長い話になります。 コンバージョンの計測は、いろいろな障壁があるのですが、インフルエンサーを複数扱った場合のコンフリクトとして、重複フォロワーを終えていないという点もデメリットについて考えられていないケースがあるため、グループ計測についての指標の出し方を記述しておきます。

グループという考え方

基本的に広告を行うインフルエンサーが1名の場合は、上記のエンゲージ値の指標で問題ありませんが、複数のインフルエンサーを使ってエンゲージを求める時に重要人なるのが、そのグループにいるフォロワー数ですが、インフルエンサーアカウントの値をを単純に足し算したのでは正確には求められない場合がほとんどです。 だって、例えば全てのインフルエンサーをフォローしているユーザーがいた場合、そのユーザーはインフルエンサーの投稿を通じてツィートされた商品を購入したとして、商品購入はおそらく1つしかされないでしょう。 これは、インフルエンサーが何人いても結局はユニークユーザーの人数を計測できないと意味がないと言う事になります。 そして、インフルエンサー複数アカウントに対してのユニークユーザー(フォロワー数)は、確実に総数より下回るため、できることならこの指標を元にコンバージョンを掛け合わせた方がより精度の高いエンゲージ値が求められると考えられます。 でも、そもそもユニークユーザー値ってどういう風に求めればいいのでしょう? それは、インフルエンサーのフォロワーアカウント一覧を作って、全てに対するユニークユーザーリストを作らなければいけないのですが、僕は個人的にフォロワーID収集ツールを作っているので、取得したい人はお問い合わせくださいませ。

こんなレポートが今後予想される

最近、ユニークフォロワーの概念を実践で使われた方から言われた内容が、複数のインフルエンサーのそれぞれ単体でしかフォローしていない人を算出したいという内容がありました。 これは、計算方法としては、非常に単純で、まずは全体のユニークフォロワー一覧を作り、それぞれのインフルエンサー毎のフォロワーリストと被せて重複しているものがそのインフルエンサーのみをフォローしているリストになります。 できれば、重複フォローしている人と、単独フォローしている人でのコンバージョンレートなどを計測比較してみると、どちらに対しての広告がより効果的なのかが見えてくるかもしれません。 ちなみに、インフルエンサーのフォロワー収集をするのって、APIを廃止したインスタグラムサービスでは、非常に複雑なクローリング操作が必要になってしまいます。 でも、こうした苦労があってのSNSマーケティングなのかもしれませんね。

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