品質と値段の思考法

2019年2月9日

ビジネス 日記

何かの製品を購入する場合に、誰もが安くて良いものを買いたがりますが、世の中そんなに甘くありません。 安い商品は値段の高い商品よりも品質が落ちることは仕方がなく、品質の高いものを買おうとするとより値段は高くなります。 多くの製品が「標準版と高機能版」という段階バージョンを設けていたり、「標準版と廉価版」という機能差による値段違いを作り出しています。 僕の仕事で言うとITシステム開発における品質と値段の兼ね合いをキチンと理解しておく必要があると考え、ブログにまとめておくことにしました。

廉価価格の落とし穴

最近の家電製品などはどんどん新しい技術によって機能が豊富になってきていますが、多くのユーザーはそうした機能を使いこなしていないのが現状です。 ここ3、4年以内に購入したテレビであれば、ネットに繋ぐ設定をしておくと、Youtubeが見られたり、そのメーカー独自のオススメコンテンツなどが機能化されているのですが、そうした画面を見たことがある人って結構少ないはずです。 僕の周辺ではテレビでテレビ、ビデオを見る以外の使い方をしている人はほぼゼロ状態でした。 テレビはテレビ機能だけあればよくて、ネットに繋いで便利に活用できる機能はいらないと言うのが当たり前ですが、過剰なシステム設計になっている事が多いと考えられます。 携帯電話もスマートフォンも似たようなことが言えて、国内メーカーのスマートフォンを購入したら、使わないアプリケーションが盛りだくさん事前にインストールされていて、次の買い替えまで一度も立ち上げたことが無いアプリって沢山あるのではないでしょうか? これはメーカーや販売店の戦略で、デフォルトインストールしているゴミアプリでも、一定割合で利用してもらえるという、windowsのInternetExplorer戦略を行なっているというビジネス戦略ですが、ユーザーにとっては迷惑でしかありません。 ユーザーを混乱させたり、不要な時間を使わせてしまう製品は酷評されてもしかたありません。 でも、携帯電話業界はこう言うことが当たり前になっているため、誰もNGを出していない現状だと考えられますね。 新規参入してこうした不便を解消するだけでもかなりビジネスチャンスがあるという風にも考えられますね。 廉価版という製品を販売している場合、通常盤よりも機能を削ぎ落としてなおかつ安く売る事を目的にしていますが、高機能版の逆のような立ち位置に考えてしまいます。 でも実際は廉価版というのは標準版のお試し版になっているケースが多く、廉価版は購入してしまうと使っていくうちに不便さを感じ、結局標準版を購入しておいた方が良かったと後悔してしまう可能性もあります。 僕個人が考える製品イメージは、何も機能が無い(または最低限の機能)を標準版として、機能を細かくオプションとして付け加えて行く事ができれば、ユーザーも必要最低限の出費で済むし、無駄な機能が無いので操作も迷わないのにな〜と考えてしまいます。

同じ商品を安く買う事

電化製品を購入するときは、いろんなショップを見て回り一番安いところで購入したいと考えるのが、消費者心理ですよね。 そして多くの量販店では、「他店よりも高ければ同じ額まで値引きします」という営業トークを設けている店舗もかなり増えてきました。 全く同じ商品であればそりゃあ安く変えたほうが良いに決まってますが、最近のショップでは、アフターサポートも製品代に含めて電化製品が苦手な人にとって便利を値段に盛り込むケースも増えてきました。 とある過疎化地区のしがない電気屋さんが、地区の老人達への訪問サポートを手厚くする事で、非常に売り上げが伸びているという話を聞いたことがありますが、第4次産業であるサービスをビジネスにつなげている良い例ですね。

システム構築は家を建てるのと似ている

システムエンジニアでフリーランスをしている人や、独立して経営している人、それらを販売する営業マンなどが考えたい内容として、適正価格と安かろう思考の排除です。 ホームページ制作を請け負う会社経営をしていて気がついたのですが、ITが分からない人は、会社を立ち上げてホームページを作る際に0円から3万円ぐらいで構築ができてしまうという勘違いをしているようです。 この意見は僕の周辺で企業をする人達から聞いた話をまとめてみて得られた結果なのですが、起業するときにすでに企業した人からホームページをいくらで作ったかという話をして、その金額を基準に依頼をしてくるため、正常に見積もったときに「高い」感じられる人が多いようです。 もちろん、ホームページを作るのは、今の世の中0円でも作れて運用することもできてしまいます。 これは自分でサーバーを準備できたり、無料で使えるサービスを知っている状態が大前提で、ホームページを作るコーディング技術やそれ相応のデザインが自分で出来る人が安価に構築できる人であって、そうした事が苦手な人はどうしてもサポートも含めて他人にお金を払って頼らなければいけません。 安いというキーワードだけを元に判断してしまうとこうした思考の行き違いが発生してしまいます。 どうしても安くモノを購入したい場合は、システム発注もそうですが、自分で勉強してそのジャンルに詳しくなる必要があります。 不動産購入や、家を建てる時などは、不動産屋や大工さんに任せっきりにするのではなく、ある程度自分でも知識を持っていないと結構痛い目にあっている人も多いのは、システム構築でも全く似たような感覚ですね。 多少でもパソコンやインターネットの知識が無いと、騙されても自己責任になってしまいますからね。 もちろんそういった事をきちんとレクチャーしたりサポートしてくれるベンダーさんも少なからずいるので、そうした開発者を見極める目を養うか、運を天に任せるかは、あなた次第という事ですね。

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