技術に詳しい人ほど目標が小さくなる法則

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IT会社組織のエンジニア部門で仕事をしていると、技術力の低い人に対してイライラしてくる事があります。
 

HTMLタグすらしらずに、WEB商材を販売している営業マンに対して、「学習が足りない」と罵ったり、サーバーコマンドの叩けないプログラマーに対してレベルが低いと心の中で舌打ちしたり・・・
 

人は置かれている環境に応じて自分の中でのレベル感が大きく変わる事があります。
 

そうした人でも初心者の頃は周囲に迷惑なぐらいの教えて君であったり、失敗を周囲にケツ拭いてもらう事がしばしばだったにも関わらず、スキルアップしてくると、自分よりも低スキルの人を人扱いしなくなります。
 

これは特定の人の事を言っているのでは無く、僕の知っている多くの人が、勉強やITスキルアップする過程に関してそうした心理状態になってしまいがちなトラップがあるという事を体感したのですが、実はそれと似た状況として、技術力が高い人の個人目標は決して高くないという事も少なくない事実であると考えられます。

技術力の高い人の特徴

今時の会社は優秀なエンジニアを採用したがりますが、技術力が高い人、たくさんの能力を有している人、技術環境でたくさんの仕事をしてきた経験がある。
 

何を持って優秀というのかは、会社ごとによって微妙に違うのですが、少なくても技術力の高さはその技術者と話すとだいたい理解できます。
 

色々な会社のCTOと話をしてみたところ、だいたいどの会社のCTOもマネジメントを行いながら、一線のプレイヤーをしているケースが多いようです。
 

技術力の高いCTOというのは、技術力の高いエンジニアでなければいけないという事もよくわかります。
 

管理畑にいがちな経営者が現場の事を知らずに好き勝手に方針を言い放つことに対して現場から総スカンを食らってしまうことも珍しくない光景ですが、技術力の低いSEやCTOが総スカンを食らってしまう光景もまた珍しくないという事も容易に想像できます。
 

一方技術力の高いと周囲から言われる人のタイプとして実は技術力よりも、人間力が影響しているという事を認識している人はどうやら少ないようです。
 

もちろん突き抜けた技術力をもって人の上に立つタイプの人もいますが、そもそもの人間力が低い人であれば、それも総スカンの要因になってしまいます。
 

そこそこの技術力さえ持っていれば、コミュニケーション能力が高い人の方が、技術力が高いと評価されがちであるという事なんですね。
 

何故なら、得意な技術を人に説明する能力が長けているからであると考えられます。
 

同時に、チームプレイという事を認識している為、技術しか目が行かないエンジニアと比べてマネジメントもできるし、経営に目を向けることも容易に行えるからなのですね。

技術力が高いだけのエンジニアは目標値が小さくなる法則

優秀なエンジニアの条件としてコミュニケーション能力が高い事を挙げましたが、単純に技術力だけが高いエンジニアは、自分マネジメントも実はあまり上手ではないという点も気にしてみましょう。
 

会社で開発部門のエンジニアに対して「あいつは、技術力は高いんだけど、コミュニケーション能力がもう少したかければなあ・・・」という評価をされている人は、一人か二人、または何人かいるかと思います。
 

こういう人の特徴として、会社で給与査定などのために、目標管理制度が導入されている会社が多いと思いますが、この目標を個人目標で管理するスタイルで行っている会社がほとんどだと思います。
 

そうした時に、技術力の高いエンジニアが、非常に低い目標を立ててくる事があります。
 

それを目にした上司は、もっと高い目標を期待していたのに、残念に思い、上司評価は下がってしまうという事になりがちです。
 

僕の知り合いのエンジニアに聞いてみたところ何故低い目標をセットするのかというと、自分の技術を高めるという目標はマイルストンも含めて非常にキッチリ計算されているのですが、仕事という作業に関する目標はモチベーションが高くなく、ごく普通のサラリーマン的な最低限これをやればOK的な目標になってしまっているという事のようです。
 

確かに、エンジニアは自分のスキルを上げることが、給料を上げることと同じぐらいのモチベーションになっています。

目標値の高さとは

次に考えたいのは、目標値の高さの基準というのは、何を持って高くて、何と比べて低いのかという事を、エンジニア部門で判断しているかという事です。
 

確かに技術力が高いエンジニアは、会社としての目標に魅力を感じていないタイプが多いことは否めないのですが、そうした彼らの目標が売上に連動しているような目標であれば、わかりやすい指標になりますが、エンジニアは、営業部門などとは異なり、目標値を定めるのが極めて難しい部門でもあります。
 

何か一定の事をやっているわけでもなく、常に新しいことをやり、思考を巡らせることが仕事のゴールになるので、一定期間の間にどれだけのタスクをこなしたかとか、大きな案件を決められたスケジュール以内に完了させることができたというレベルでしか定めにくいかと思います。
 

プログラマーでやってはいけない目標値としては、コーディングの行数や、関数の数といった、記述ボリュームで判定するパターンです。
 

コピペで簡単に増殖できてしまうし、無駄な関数を製造されるとクオリティにも影響がでてしまいますからね。
 

この点から考えると、会社ごとに違う目標値は、会社ごとにルールも基準も違ってしかるべきという事で、その会社の技術責任者が定めた目標値が絶対という判断がある意味正しいともいえるかもしれません。
 

技術が高いエンジニアが組織で生き残る方法

最後にエンジニアはそうした組織環境で、不満をこぼしているばかりではいけません。
 

エンジニアとして、特定の1組織に骨を埋める人は少ない時代です。
 

アイリスオーヤマの用に大手メーカーからの技術者が定年退職後にこぞって入社をすることを受け入れる企業も増えてきているいことを見ると、技術者には定年というものはあまり意味がなく、技術追求する事ができるエンジニアは一生現役であることもよく分かります。
 

サラリーマンという組織に縛られるのが嫌で、独立がしたいと考えるエンジニアもいれば、自分のアイデアを製品にして世の中に公開したいと考えるエンジニアも少なくないでしょう。
 

一方で、目標値を適切に設置でき、組織に沿った生き方というのもまた悪くない選択肢で有ることを考えると、間違いなくコミュニケーション能力を向上させる事が最も適していると考えても良いかもしれませんね。
 

コミュニケーション能力が低く、人との付き合いを嫌うタイプのエンジニアは、そもそもサラリーマンには向かないとレッテルを貼られがちですが、その中での優秀なエンジニアがないがしろにされてしまう、世の中の差別的な環境にも残念に思えてしまいますが、そこは環境なじまないといけないというコミュニケーション能力であることを考えてみましょう。

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