典型的にやる気のない人間の思考

2019年4月5日

学習

ITのスキルが無い人は、ITスキルホルダーの人の意見を鵜呑みにする以外に方法がありません。 多くの会社がITという武器に対して抵抗できないため、高額な支払いを余儀なくされているという実態があります。 こういうIT無知な人を食い物にするIT提供会社も数多く増えている状態のようですが、果たしてこうした人達はどうやって騙されないようにすればいいのでしょうか?

とある会社の話

ついこの間、知り合いの会社に訪問して話を聞いた時に、オフショアで70人月かけてとあるクライアントである会社のECサイト構築を行ったという事だったのですが、 70人月ぅ????!!!! オフショアなので、日本よりも人月単価は安いと言っても、おそらく安くて20万ぐらいの人月単価であると考えても、
20万円×70人月=1400万円
ECサイトを構築するのに1400万円使うって、少し異常な価値観のように思うのは僕がエンジニアだからかもしれません。 もちろん、クライアント会社からの、特殊なオーダーが山盛りだったらしく、データベースつなぎ込み処理などを考えると人月が多くなることと、オフショアであるが故に、コミュニケーションで通常の1.5倍ぐらいの工数が掛かってしまうとの事でしたが、そうなると、人月単価70万で20人月を国内で行ったほうがいいのでは・・・と考えてしまいました。 何故なら、その後のアフターフォローや、運用期間のコミュニケーションなどを考えるとやはり言語を超えた無理なコミュニケーションで苦労することは目に見えています。 そして実際に、HELPが入り僕に声が掛かったのですが・・・実はこの会社は開発会社で、自社製品として業界特有なソフトウェアを西暦2000年よりも前から提供しているという老舗会社なのです。 そんな開発会社が、何故外部のIT会社に手玉に取られてしまうのでしょうか? 話を聞いてみると、その会社の内部で「WEB」技術が理解できる人が開発員を含め一人もいないという実態が分かりました。 ITに疎い人は、プログラマーは、プログラム出来る人という認識で、「WEBが分からない」というのは、何が分からないのか理解しづらい人もいるかもしれませんが、この会社のエンジニアは、全てwindowsアプリ開発者というスキルレベルだったんですね。 windowsアプリ開発と、データベースしかスキルが無く、とにかくWEBに関する事は全く太刀打ちできないのだそうです。 個人的な認識としては、「今現在のテクノロジについていけていない開発メンバーを抱えてしまった会社」という感じです。

遅れたエンジニア

「エンジニアって、常に最新技術を学習・研究していかないと取り残されてしまう」って、恐らくエンジニアでなくても理解できると思いますが、多くのエンジニアが「仕事で経験しないと自分のスキルが貯まらない」と考えている節があります。 もちろん、仕事で経験するという事は実務能力としてと経験値として自分のスキルに植え付けてくれる可能性が高いのですが、最新技術の学習や研究を仕事で常に与えてもらえる環境の人って、世界中を見てみてもほとんどいないでしょうね。 多くのプログラマーは、自分の今置かれている環境での開発をこなすことが仕事であるため、意欲のある人は仕事以外の休日などを使って、勉強会に参加したり、参考書を買って勉強したりしているようです。 ようするに、この遅れたエンジニアしかいない会社は、こうした勉強をする文化を持てなかった会社という事なんですね。 そして最も残念なのは、今どきのWEB技術を覚える意欲も全く皆無という現状でした。 やさしい僕は、自分の知っているWEBの知識でよければ会社で行っているレクチャードキュメントを通して教えてあげる提案をして差し上げたのですが、何故かそうした提案を渋るエンジニア達・・・ エンジニアであれば、最新技術を教えてもらえるという事に意欲を示すはずなんですが、この会社のエンジニアは誰もWEBを覚えたがらない・・・ エンジニアではない社長さんがこれから取ろうとしている策は、「WEB専任のエンジニアを採用する」という事で、この採用も手伝ってほしいとの事でした・・・orz

困難なエンジニア採用の背景にある使えるエンジニア不足

今や世の中で最も需要が高く、採用が難しいとされているWEBエンジニアを採用って、ほぼ無理でしょう。 そして、「若い人でいいし、WEBがざっくり分かればいいので・・・」という追い打ちで、この会社が何故ぼったくられてきたのかを理解することができました。 そうなんです「世間ズレ」している状態なんですね。 その社長にまず話したのは、「採用するに当たって、その会社の持っている技術以上のエンジニアは採用できません」とお伝えしました。 転職市場のエンジニアが転職をする目的は、「自分のスキルアップ」と「給与アップ」が目的です。 一つの会社でやるよりも、数多くの業種や言語環境などを経験する方が、この会社のエンジニアのように、凝り固まった技術しか扱えないエンジニアになりたくないという技術者ならではの考え方が一般的なので、こうした転職市場エンジニアの満足度を満たすことができなければ、ソッコーで退職されてしまいます。 この会社でWEBエンジニアを採用したとしても、教える人もいなければ、会社内の雑用のようなWEBの作業を全て振られてモチベーションなど皆無に等しい状態に誰が好き好んで足を踏み入れるでしょうか? 採用を甘く考えている会社に問題ある事は置いといたとしても、社内にいるエンジニアと壁が出来ることは明確です。 ぼったくられて当然・・・とまでは言いませんが、会社の環境としては最悪と考えても仕方がありません。

やる気のある人と無い人の様々なギャップ

こうしたエンジニアは、新しい技術に疎いというよりも、「やる気が無い」という状態にある事が分かります。 何故やる気が無い状態になってしまったのかというと、仕事一筋でやってきてしまったからなんですね。 今や若いエンジニアは、WEB技術を始めとして、AIやらブロックチェーンやら、新しい技術を貪欲に学ぼうと必死です。 「やる気がある」状態であることが分かります。 やる気の無い人は、その先に生み出すものが見えている事に対して、やる気のある人は、将来生み出すことができるモノが未知数です。 やる気のない人は、理解出来る幅が狭い事に対して、やる気のある人は、理解できない事に対して理解しようと踏み込む傾向があります。 やる気のない人は、自分の範疇外の事を「苦手」と表現する事に大して、やる気のある人は自分の範疇外の事を「学習対象」として目をキラキラさせます。 さて、この記事を読んでいるエンジニアの人は、「やる気のあるタイプ」ですか?「やる気の無いタイプ」ですか? どっちが好ましいですか?

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