地デジの情報通信について考える

2019年4月25日

テクノロジー

2003年に完全地デジ化された日本国内では、ほとんどの家庭でテレビの買い替えも終わり、今現在はクオリティの高いテレビ放送を受信できるようになってます。 地デジ対応テレビには、ほとんどに「dボタン」というデジタル放送で送られてくるニュースや天気予報や番組情報など、それまでのアナログ地上波ではできなかった情報通信が裏機能としてついています。 でも、このdボタンって使っている人どのくらいいるのでしょう? そもそも、ニュースが見たければ、手元にあるスマートフォンのニュースアプリを開くし、天気が見たければ、今どきの腕時計を見れば週間天気ぐらいまで表示できてしまいます(スマホでもいいですが・・・)。 そんな中、毎週放送されているアニメやニュース番組などで、リモコンの色ボタンを押してジャンケンしたり、投票するような番組を見たことがあると思いますが、地デジもアナログと同じでブロードキャスト放送なんじゃなかったっけ? と考えると、このボタンを押しても何の意味もないのでは?という疑問に行き着いてしまいました。

今どきの地デジは「ハイブリッド・キャスト」

結論から記述すると、地デジ技術は、「ブロードキャスト」ではなく、「ハイブリッドキャスト」という双方向通信を可能にした技術なのだそうです。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/bplus/9/3/9_134/_pdf 上記の資料を見ると、ハイブリッドキャストは、本来のブロードキャスト放送とインターネットを組み合わせたデータ通信のことのようで、要するに最近のテレビ放送は、インターネットが裏で送受信されているようですね。 ここでもうひとつ思い浮かんでくるのは、「視聴率はインターネット取得されている???」という事で、 アナログ放送時代の視聴率と言うと、昔はテレビの横に設置された何に使うのか分からないセットトップBOXを一般家庭に無作為に起き、一部のデータ取得から統計算出された視聴率を割り出していました。 これが、地デジになると、視聴率は閲覧数として正確な数字が取得できているということなのか?

とあるテレビ局の人の話

偶然にとある首都圏放送局の人とお話する機会があり、「テレビ局が扱っている地デジは単なるブロードキャスト」という話を聴くことができました。 一般家庭に普及しているテレビの機能であるdボタンは、あくまでテレビメーカーがそれぞれの技術を絡めて搭載している機能なのだそうです。 ということでどんなに大きなテレビ局であっても、視聴者数などを正確に取得はできていないのだそうです。 業界裏話として、テレビメーカー側が独自にデータを取得して、それをテレビ局に販売しているという事も言われていました。 (真実かどうかは定かではありませんが・・・) でもそう考えると、ブロードキャスト技術とハイブリッド技術のそれぞれの技術割り当てが放送局と電機メーカ側にあるというのも、なんとなく納得が行きました。 ちなみに、このテレビ局の人は、「事業開発」を行っている人で、地デジをもっと便利に使える研究を行っている方でした。

個人情報の考え方

GAFAという言葉が世の中で知られていますが、アメリカにおけるIT大手企業の頭文字(Google , Apple , Facebook , Amazon)で、こうした企業が取得している個人情報についての透明性が、問題視されているニュースなどを目にします。 視聴率と聞くとテレビ局の話のように感じますが、今どきのハイブリッドキャストで、テレビで観た情報が全てテレビ局やメーカー側に送られていると考えるとGAFAの情報取得と同じ透明性が無いといささか不安でもありそうですね。 自分がどの番組を観ているかが、丸裸になっている状態は、なんとなく創造できますが、もしかすると、どのTV番組を録画して、いつのタイミングで観ているかという情報や、 レンタルビデオで借りてきたDVDを視聴した情報とか・・・ テレビ電話した情報とか・・・ 今どきのIoTで取得できる情報を考えたら、もはや外にデータ送信されている事は盗撮のような状態になっている可能性もあります。 (あくまで僕の妄想ですが・・・) 透明性とは、どの情報を取得しているかという事を開示すべきかと考えられますね。

技術アイデア

テレビは放送法と合わせて、法律でガッチガチに固められている業界なのですが、今どきのIT技術革新によって、こうした法律も今後変えられてしまう可能性もあります。 これは、ポジティブな考え方ですが、テレビ事態はメーカーの思考で販売されているのでその仕様を変えることは難しいのですが、最近ではyoutubeが見れたりNetflixが観れたり、メーカーも利便性を考えて入るようですが、自宅のテレビを使いこなせているという人が少ないのも事実でしょう。 東芝やパナソニックなど、大手国内メーカーなどのテレビは、スマホアプリのリモコンが存在するのをご存知でしょうか? もはや、テレビのリモコンがリビングで行方不明になる心配などないのですがね。 手元にあるスマホで手軽にチャンネルも変えられれば、ビデオ操作や、タイマーセットなどができてしまいます。 ソニーにおいては、自宅で録画したコンテンツをスマホを使って出先で閲覧できるような機能もデフォルトで付けています。 ここで、僕が目をつけたのはリモコンビジネスというアイデアがあります。 テレビ局でも取得できていないデータ閲覧情報をメーカー側が取得できていたとしても、そのメーカーを使っている人しか取得出来ないはずだとしたらやはり、統計学での視聴率算出を行っているのが現状です。 リモコンは今どきのテレビで欠かせないものですが、テレビに備え付けのリモコンをそのまま使っている人が99.9%ぐらいの割合でしょう。 中には「学習リモコン」という便利アイテムを使っている人もいるかもしれませんが、どのメーカーでも使えて、且つ、テレビ操作を楽にできるリモコンがあれば使う人も多いかもしれないし、それを無料でもらえるとしたら、誰もがそのリモコンをテレビで使う状態にできます。 このリモコンを使ってテレビの視聴情報を取得する事も可能だとすると、そのデータ販売事業って、レッドオーシャンですが、かなり大きなビジネスに成りえるかもしれませんね。 あくまで僕の妄想ビジネスアイデアですが、実現したい人がいれば、TRYしてみませんか?

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