厄介なCTOからの相談がヤバイ件

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エンジニア職をしていると、色々な会社から声をかけられます。
 

知り合いが、「優秀なエンジニアが会社を辞めた」という話を別の人にすると、それを聞いたIT会社の社長などは、その優秀なエンジニアを紹介会社を通さずに手に入れられると思い、気軽に声をかけてきてアプローチされます。
 

転職をしようと思っているエンジニアであれば、ここでしっかり給与などの条件交渉を直接行い、企業側、エンジニア側共にハッピーになるのは非常に良いことではありますが、独立起業した僕は、他社のエンジニアには参画するつもりは全く無かったので、可能であればお手伝いするというスタイルで対応しているのですが、これまでたくさんの会社からオファーを受けてきたのですが、殆どの会社に対してお断りをしている経験も踏まえて、社長と話をしている段階では見えていなかったその会社の問題点などを少し書き記しておきます。

会社の技術責任者はその会社の未来を表す

CTOや技術責任者など、IT起業であれば、自社の開発部門や製品に対する役職者を設けているはずです。
 

中には、そうした優秀なエンジニアが採用できておらず、その点で困っている会社もありますが、社長が技術がわからず、年功序列やなんとなく口の立つ技術者を技術責任者に据えている企業は、そのエンジニアと話すと将来の見込みがあるかどうかがすぐに分かります。
 

IT会社の将来とは、他社に追随されにくいIT技術や人材が社内にあることと、将来展望ができるIT技術者がいるかどうかで、3年後、5年後の会社がだいたい創造できます。
 

技術責任者は、それだけ会社の将来を担っている事を理解すると、単に技術に詳しいというだけではなく、他社動向のウォッチが十分にできているとか、自社以外のエンジニアコミュニティに参加していたり、知人が多いという事は簡単に判断できるポイントでもありますが、こうした活動を行っているエンジニアは非常に少ないのが現状という事がわかります。
 

人が足りていない開発部門はその先も人が足りることは無い

お声がけいただく会社の社長から、「うちは開発員が圧倒的に足りていません」という話を聞くが、その会社が受託開発専門でやっているとしたら、ビジネスモデルに会社がマッチできていない残念な会社であると考えられます。
 

これは、すごく良い製品開発を行っていても、その製造ラインの人が足りていないから製造量が十分に提供できないという事を恥ずかしげもなく言っているだけで、こうした発言をする多くの会社が、開発員が満足の行く採用ができていないという他人事のような理由を口にします。
 

逆に考えると、満足の行くぐらい人が足りている会社って、世の中にどのくらい存在するのでしょうか?
 

おそらくそういう人件費の無駄使いをしている会社はほとんど無いのが現状で、少ない人数で利益を追求するのが本来のビジネスのスタイルで、その会社の効率化を追求する姿勢と、その結果が会社のクオリティにつながるという事が理解できていない残念な会社です。
 

「人が足りない」という幼稚くさい発言をする前に、人材教育を見直す活動ができなければ、会社運営など出来ないに等しいと考えても良いかもしれませんね。

やばいCTOの相談事例

人が足りないという相談は会社社長がモヤモヤして相談してきますが、その会社の技術責任者と話をすると、本当の原因は人手不足ではなく、もっと別の箇所にあるという事実が分かる場合があります。
 

とある会社から、「来月末の締切で今現在人手が足りていないので是非手伝ってほしい」と社長さんからお願いされて、その会社の技術責任者の方とお打ち合わせをさせていただいて、気がついた点をお伝えしたのですが、この会社は実は人手が足りなかった訳ではなく、CTOのレベルが低かったという事例を紹介します。
 

まず、お打ち合わせでは、NDAを結んだ上で、その会社の現在炎上している案件の商品説明から、内部技術説明を資料を見ながら簡単に伺った最後に、本当であれば今月末の予定だったが、スケジュール見積もりで4ヶ月かかると分かり、とりあえず1ヶ月はクライアントに言って、延長してもらったとのことで、残りの2ヶ月分をなんとか期限内で消化したいという内容でした。
 

この時点で違和感があったので、お伝えしたのですが、技術的に運用を考慮したメンテナンス効率をあげるしくみと取りたいとのことで、WEBサービス、iOSアプリ、Androidアプリなどの各種モジュールや構成をとにかく共通化したいという思考で進められていたので、「そうした作業を行なわず、期限内に終えるための検討はどのくらいしたのか?」と聞いてみたところ、「全くしていない」との返答に唖然!
 

おそらく隣で聞いていた社長さんも、唖然としたと思いますが、検討期間として、もはや3ヶ月ぐらい経過している状態なんですが、いち早く手を付けていれば、共通化などという夢の仕様を実現しなくても、納品だけは問題なくできたであろうという事が、わかりました。
 

責任者という肩書を背負っていながら、会社の経営に対して責任を負っていないばかりか、自分の理想像を追求するために、クライアントにまで迷惑をかけている事態を本人は指摘するまで認識できておらず、非常に残念な責任者であることが露呈されました。
 

こうした、思考レベルの低い技術責任者はCTOという肩書においても、比較的少なくなく存在しており、多くのエンジニアが、自分のエゴで動くことが非常に多い生き物であることが再確認できた打ち合わせでした。
 

思考レベルの低い炎上案件は手を出すべきではない

どんなに高額な報酬を積まれても、こうした思考レベルが低い環境下における炎上案件には、参画せずにお断りをしているのは、仕様を決めるべき人の思考が行き届かないが故に、炎上に巻き込まれて、金額に見合わない負担を背負い込むことになるのは、目に見えているので、社長さんには申し訳ないですが、僕の場合は、参画する条件をつけさせていただいております。
 

それは、仕様を決める権限があり、自分の手でリカバリーできる環境であれば、その炎上開発を、予定通り終了に導いていく、または、想定よりも炎上箇所をおさえたロンチになる方向にするという事でお受けしますが、技術責任者がこれを受け入れる会社は少なく結果お断りしているケースが多いですね。
 

何にせよ、受託開発をメインに行なっているわけではないうちの会社としては、ただ、相談に乗ってあげただけといいう形になるのですが、こうした相談を僕にする前に、自社でこのレベルの話し合いはされるべきだと考えるのは、部外者であるからそう思うんですかね?
 

炎上している現場には、必ずその原因が存在するのですが、その開発を取り巻く環境のレベルの低さを実感できていないという事態を自分たちでは気が付きにくいんでしょうね。
 

やはり、技術責任者が第三者視点を持てるように、社外交流を持てているかどうかもかなりポイントになっていると改めて理解できます。
 

色々な会社で、「人が足りていない」「時間が足りていない」という呪文を発していると思いますが、その足りないは、自分で解消しなければいけないという自覚を持ってい無い人が比較的多いのではないかと思います。
 

外部からスペシャリストを連れてきて一気に解消できるなんて甘い夢を見るぐらいなら、自分たちでなんとかしようと考える思考を育てて、その先の自分たちの幸せにつなげる思考を持ってみてはいかがでしょうか?
 

とかく炎上しやすい開発部門の炎上という状況は、関係者のレベルによって起きやすいという事を少しは考えてみましょう。

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