「好き」と「嫌い」の境界線

2019年10月12日

日記

自分の子供が小さかった頃(幼稚園に行っていたぐらいの頃)に、「お父さんの事好き?」と聞くと、だいたい「好き!」と返ってきた。 しかし、子供の機嫌が悪い時に聞くと、「嫌い」と言われて少し凹んでしまう。 人の本能的に考える「好き」と「嫌い」は、感情表現として非常に有効なのですが、心理学としては好きと嫌いは同じことであるという風に言われているようです。 違いは「ポジティブ」か「ネガティブ」かということで、どちらの感情に置いても、エネルギー量や思考の構造は全く同じなのだそうです。 なんだか不思議だし理解しずらいですよね。

好きと嫌い以外の感情

確かに、人は好きと嫌いの2択で考えることが多いですが、圧倒的に多いのが「どっちでもない」の方です。 例えば自分の興味の無い趣味を進められたとしたら、以前から興味があった趣味であれば、おもしろそうと考えて、「好き」と考えることもありますが、苦手な領域の趣味であったら「嫌い」という風にも答えるでしょう。 しかし、全く何も知らない事や、聴いたことはあるけど、興味が全くわかないことなどに関しては、「やってみたら面白いと思うかもしれないけど、やらないと全くわからない」という状態です。 それはいわゆる「無関心」という状態で、「好き」でも「嫌い」でもないニュートラル状態という事になります。 この曖昧な思考がコンピュータにできないために、人の思考を計算で出すことはできないとされていますが、多くの場合、この「どっちでもいいけど、どちらかと言うと好き」とか「どちらかというと嫌い」という第二の選択肢で判断をすることも少なくないでしょう。

好き嫌いで人生を左右する瞬間

学生時代に好きな娘に告白する時に、その娘の頭の中では、好き嫌いのバロメータが、どちらに振れるかによって答えが変わります。 よほど相思相愛でなければ、ほとんどの場合どちらでもない判定のため、より情報を与えて好きか嫌いかを判断してもらうしかありません。 また、長年勤めてきた会社でやってきた仕事がいきなり嫌いになり、転職を考える事もあります。 一時的な感情であったりすることもありますが、人は嫌いと考えると距離を取りたくなってしまうため、仕事であれ、人であれ、人生は好きと嫌いで2択進行していることが多いのではないでしょうか。 なんとなく嫌いで仕事を変えることは悪いことと考える人もいるかもしれませんが、人って結局そういうものだと理解するしかないでしょうね。 でも、仕事を嫌いになるのではなく、仕事で関わる上司や同僚などの、同じ環境にいる人間を嫌いになることがほとんどなんですけどね・・・

好きの反対は嫌いではなく無関心

よく聞く事ですが、「好き」の反対は「嫌い」ではありません。 「無関心」は、好きや嫌いの判断基準にも当てはまらないという事から、どっちでもいいという領域でさらに嫌いでもないが、自分の周囲から除外したいと考えるような感情です。 好きな人から「無関心」と言われたらほんとうに辛いでしょうね。 これは、よく考えると、職場で上司が自分に無関心だと転職したくなるという心理をよく表していて、人は誰でもかまってもらいたいという欲求があるので、無関心にされた場合は、自尊心を非常に傷つけられてしまう生き物なんです。 他人に対してあまり興味がない人、気をつけたほうがいいですよ。 人とのコミュニケーションは、こうした好き嫌いの感情を理解できて初めて相手の感情に対応できるというスキルということがよく分かりました。 そういえば、最近嫁から好きとも嫌いとも言われていない・・・おそらく無関心なのかと感じ始めたのかも・・・あなおそろしや・・・

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