予約システムについて考える #1「世の中の予約システムは使いにくい?」

2020年4月4日

テクノロジー

eyecatch 行列に並ぶことは嫌いだけど、順番待ちシステムを考える事は好きな、ユゲタです。 「予約システム」と、かけまして. 「相撲の横綱」と、ときます。 そのココロは・・・ 席(関)を取ります。

予約システムの重要性

何人かの新しく会社を作った知り合いからホームページを作って欲しいと言われた時に、まあまあな割合で「お客さんの予約できるシステムを搭載したい」と言われることが多い。 もちろん、ビジネス形態によって、予約システムが必要なケースといらないケースがあるのだが、話を勧めている時に、システムなどあまり知らない人たちは、自分たちの想像する予約システムは、さほど難しくないと考えているらしく、どうしても話が噛み合わない事が多々ある。 「大手サイトなどでよく見かけるああいうシステムにしてもらいたい」とか平気で言われると、システム構築の前に仕様を検討する事を返答するのだが、「アレと同じ」という事で要件定義が完了する人が多いことにも驚きだが、システムの機能を説明していくと自分のやろうとしている仕組みと想像していた予約システムが世の中の標準ではない事に気がつく人が圧倒的に多いのも事実ですね。 しかし、対面接客をするような店舗経営や、飲食店の席を予約するような場合などは、確実にシステム化しておかなければ、無駄な人件費を費やして管理しなければいけないので、先行投資としては非常に重要な要素であることも理解できる。 今どきの回転寿司に行けば、事前に予約して待ち時間を無くす事は当たり前だし、歯医者に行くときも、予約をしていないと、自分の想定した時間には歯は見てもらえない。 映画館も美容室も、旅行もホテルも、そう考えると、予約システムを使っている(必要とされる)商売は結構多いことに気がつく。 スマホが当たり前の世の中になった今どきでは、こうしたWEBシステムが標準的になることは、必然なんですね。

予約システムの難しさ

では、一体、こうした予約システムの構築において、何が難しいのかを改めて書き出してみたいと思う。; 手軽に予約システムが作れると勘違いしている人には、是非一読してもらいたい。 まず簡単と考えるのは、「カレンダー」を表示して、指定の日時に対して、「ユーザーが予約を登録できればいい」と考えているだけでは、難しさは見えてこないし、 ホームページにGoogleカレンダーを表示してGoogle formで登録をさせるレベルで十分なのだが、 座席予約などの場合は、その座席がすでに予約済みかどうかの確認や、キャパシティのある予約に関しては、上限人数に達しているかという登録データの確認が必要になる。 この時点で、ユーザー管理が必要かどうかというその業態ならではの仕組みも発生する。 これはまだまだ氷山の一角で、事業形態をヒアリングしていくと、様々な仕様検討が必要になるし、そのビジネス特有のマスターなどの事前データ登録も必要になってくる。 いつもシステム構築の時に感じるのだが、ITが苦手な人が、システム依頼をする時の無茶振りがすごく、「簡単でしょ?」と言わんばかりの口調と、さも自分の業態が標準で誰もが知っていると感じる説明不足ぶりが、ヒアリングをしていてまあまあしんどい。 もちろん、システムUIなどを考える際に、ユーザーはそんな事わからないから説明が必要なのに、説明するというトークも考えていなければ、説明をする必要性すら感じていない人が、システム開発に口をはさみ始めると、途端に使いづらいシステムの出来上がりである。 もちろん、システム構築をするエンジニアが、こうした依頼を元に使いやすさを提案する必要があるし、その業態についての知識を深めておく必要もある。 とにかく、無駄な依頼をどんどん聞いていると、開発費が膨大に膨れ上がるだけで、言われたとおりに作ってしまうと、初期見積もりした金額をオーバーすることは間違いありません。 とにかく、使いやすいシステムにするという事と、シンプルにするという作業が、結果的に誰でも問題なく使えて、トラブルの少ないシステムを作るために必要だし、システム構築エンジニア側のためにもなるので、仕様決定が非常に重要なポイントになることは間違いない。 とにかく、予約システムって、よくある依頼の割に、まあまあ難しいジャンルであることが理解できた。

どの業態にも合う予約システムってどんなの?

ここで考えたいのは、予約システムのSaasサービスって、世の中にいくつも運営されているけど、そのようなシステムを作っておいて損はないという事に行き着いた。 そして、そのSaasサービスを使っているユーザーが、必要な機能が無いので、そこからの乗り換えを考えているという依頼も受けたことがあるのだが、完璧なシステムを作らないのしても、カスタマイズをして、ほとんどの案件をさばけるシステム構築はできないものかと考えてみないといけない。 とりあえず、システム考案を次回のブログで行ってみたいと思う。 興味の有る人は是非見てみてください。

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予約システムについて考える #1「世の中の予約システムは使いにくい?」 予約システムについて考える #2「既存サービス分析」 予約システムについて考える #3「システム構築のための機能考案」

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