予約システムについて考える #2「既存サービス分析」

2020年4月5日

テクノロジー

eyecatch 予約システムを安易に考えている人と話すとイラっとする、ユゲタです。 「インターネットシステム」とかけまして、 「ボランティア」と、ときます。 そのココロは・・・ 年中無休(無給)です。

いろいろな予約システムのSaaSサービス

今現在、レッドオーシャンと考えられる予約システムですが、どういったサービスが提供されているか調べてみましょう。 そして、その機能を比較、特徴を把握することで、必ず必要な機能、他にない機能、何かしらのアイデアにつながるかと思うので、 「競合調査は必要!」という事ですね。

Cubic

https://coubic.com/

導入業種

フィットネス、ヨガ、マッサージ、美容院、スクール(教室)、各種イベント、レジャー・スポーツ、貸しスペース(会議室)、旅行観光、サークル・コミュニティ、弁護士・税理士・士業、リアルゲーム、アイドル、医療・介護、レストラン・居酒屋・カフェ、占い、ショップ

特徴

簡単導入、業務効率化

機能

- 予約機能 予約カレンダー、在庫管理機能、グループ予約、振分予約、管理者用編集機能、スタッフ管理、特定会員用シークレットページ、顧客情報のCSV出力、利用者のレビュー機能、オプションメニュー機能、所要時間設定、スタッフ指名、アンケート(カスタマイズ可)、カレンダーの色変更、回数券・月謝履歴、利用者用アプリ - 決済機能 月額課金、回数券、ネット決済 - 顧客管理機能 予約(受付、変更、キャンセル)、予約者情報、予約通知メール、予約情報のCSVダウンロード、管理者用アプリ、顧客情報(カルテ) - 集客・販促機能 メールマガ(DM)配信、CUBICのメディア・コンテンツに掲載、SEO対策、SMS配信、キャンセル待ち設定、予約リマインドメール、コンバージョンタグ - セジュリティ SLA、データ保全(バックアップ等)、外部機関のセキュリティ診断実施

料金

https://coubic.com/biz/pricing フリープラン有りで、機能別に月額4,980円(税抜)〜50,000円(税抜)の幅で3パターン用意されています。 個人で気軽に使う料金ではないので、B2B利用前提という事がわかります。

感想

すでにかなり広範囲に導入実績があることがホームページを見てもわかります。 ただ、今回このブログ記事を書くきっかけになったのが、このcubicサービスを今現在使っている人が、システムの機能が足りずにやりたいことができないという相談があったことが原因なので、まだ必要な機能があると思われます。 https://coubic.com/biz/advantages このページに記載さている、予約システムに求められる事の内容が非常に参考になったので、ニーズのある人に対しての情報提供もしっかりしている印象ですね。

レゼルバ

https://reserva.be/

導入業種

クリニック、フォトスタジオ、サロン、歯科医院、スクール、健康診断、イベント、工場見学、貸し会議室、施設、ホテル・旅館、民泊、マッサージ・治療院、ヨガ教室、キャンプ場

特徴

導入3分、簡単設定、永久無料で使えるコースあり

機能

外国語対応、会員管理、顧客管理、PC・スマホ・タブレット、オンライン決済、メルマガ、スタッフ指名予約、予約カレンダーの埋め込み、キャンセル待ち、Googleカレンダー連携、アンケートのカスタマイズ、SEO・アフェリエイト、タイムゾーン、外貨対応、月謝徴収・定期課金、スマートロック連携、クーポン発行

料金

https://biz.reserva.be/reservation/price/ 0円〜20,000円(月額税抜)の5パターンでのコースが用意されています。 比較的安いのが売りだと思われます。

感想

海外対応とスマートロック対応という機能を見て、Airbnb的な展開を特徴にしている事がわかります。 cubicが他業種網羅系なのに対して、少し違った顧客層を狙っているのが分かりますね。 無料版を作っている点で、B2BというよりはB2Cに近い形にしている点もお手軽に始められる点だと評価できます。

SELECTTYPE

https://select-type.com/reserve.php

導入業種(カテゴリ)

美容、教育、医療・健康、施設・設備、イベント・セミナー、法律・カウンセリング、旅行・レジャー、飲食、ビジネス

特徴

テンプレートから簡単に作成できるタイプ

機能

- 予約システム wordpress埋め込み、多言語対応、予約管理カレンダー、会員限定予約、予約統計 - イベント・セミナー管理 イベント参加申込統計、イベントタイムライン - メール メール共有、お問合せ管理、会員限定メールフォーム、メールフォーム統計 - アンケート 会員限定アンケート - 顧客管理 顧客解析、月謝・会費の徴収 - 決済 WEB決済、単発決済、継続課金

料金

- 個人プラン https://select-type.com/price.php 予約システム、フォーム機能、ホームページ料金の3種類で別々に料金テーブルがある。 それぞれに、無料〜10,000円(月額税抜)のレンジで4パターン - パッケージプラン https://select-type.com/price.php?do_price2 3,000円〜15,000円(月額税抜)で3パターンあります。

感想

料金表が他のサービスと違って、個別に課金するタイプで、結果的に安いかと思われたが高くついてしまうパターン。 自由度が高いと思う反面、やりたいことができるかどうかは、やってみないとわからない不明点がある。

関連情報

「予約の窓」 https://www.yoyaku-no-mado.jp/ さまざまな予約システムについての情報を掲載しているサイトです。 色々なケースにおける予約の特性などをブログ形式で書かれていて、非常に参考になります。

今回のまとめ

世の中の予約システムは、カレンダーが表示されるだけだと思ったら大間違いで、CRMや決済機能がしっかりと搭載されていないといけないという事がよく分かりました。 導入業種については、機能やカスタマイズ精度によって、広がりが出ることもわかる反面、業種別の専門機能というのが必要であることも理解できた。 全方位的に構築する必要はないのだが、プラグインやライブラリ追加してシステムが多種対応できるように安定したシステムを構築する必要があるが、既存で大きなマスターデータが必要という障壁はなさそうなので、やはりシステム基盤のしっかりとした設計が重要ポイントであることが理解できる。 当たり前だが、インターネットサービスなので、24時間予約対応できる安定運用も必要なのでB2B対応にする場合はSLAを設ける必要がありそうですね。 なんにせよ、次回は実際に基盤構築の要件定義を作ってみたいと思います。

関連リンク

予約システムについて考える #1「世の中の予約システムは使いにくい?」 予約システムについて考える #2「既存サービス分析」 予約システムについて考える #3「システム構築のための機能考案」

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