DNSサーバーの構築 #1「DNSについて」

2015年3月8日

Tips サーバー 特集

公開サーバーを運用している場合、IPアドレスのみでの公開はカッコ悪い。 カッコ悪いだけではなく、サーバーを変更したり引っ越ししたりする場合に、いちいちアドレスが変更になるのは、SEO的にも宜しくない。 なので、ドメインを取得する。 ドメインを運用する場合は、DNSサーバーが必要になる。 サーバー担当者でも、DNSの知識がある人は中々少ないのが現実だが、原理原則だけ知っていれば、実はそれほど難しくない。

DNSって何?

「Domain Name Server」の頭文字で、小難しい説明はwikipediaを読んでみよう。 http://ja.wikipedia.org/wiki/Domain_Name_System 分厚い本で説明書が出ているぐらい奥が深い技術ですが、僕なりに理解しているのは、ドメインを問い合わせるとIPアドレスが返ってくるということと、その逆も行えるという事さえ理解していれば、DNSは理解できていると思う。

実践DNS

DNSのサーバー設定は実は難しくないのだが、会社や自宅のパソコンをクライアントPCとすると、クライアントPC全てにDNSの設定を行う事になる。 各パソコンのネットワーク設定にはDNSを記入する項目があるが、最近はDHCPが標準の為、設定したことある人は少ないと思います。 細かいですが、パソコンだけでなく、スマートフォンも含めてインターネットに接続したい場合は、必ず必要です。 ちなみに、マックの設定は下記です。

1. ネットワーク設定を開く

2. 詳細ボタンを押す

ここの、DNSタブの「DNSサーバー」の欄に「+」ボタンを押すことで登録できます。 DHCP環境では、デフォルト設定が入っていますが、強制的に変更も可能です。 ※意味がわからない場合は、インターネットに繋がらなくなるので、触らないほうがいいですが・・・

HOSTSについて

どのOSにも今のところHOSTSという設定ファイルが存在します。
windowsの場合は、c:/windows/system32/drivers/etc/hosts MacとLinuxの場合は、/etc/hosts
セキュリティ的には、このHOSTSというのは、「今現在公認されている最大の脆弱性」と言われてるんですが、悪いことだけでなく、開発現場では、非常に重宝して使える便利機能でもあります。 基本的にはHOSTSはDNSサーバーでドメインからIPアドレスを検索してもらうところを、強制的にドメインとIPアドレスを優先的に変換できる機能だということです。 では、DNSサーバーなんて無くしてHOSTSだけでやったほうがサーバーいらないと、考える人もいるかもしれませんが、世の中のドメイン情報をパソコン内に保持するのは、あまりにも膨大すぎて資源的に無駄!という事で、必要最低限だけ書き込むHOSTSの機能が、比較的便利なんですね。

DNS設定を簡単にするには?

ドメインを購入する場合、GMOの「お名前.com」が非常に有名で多くの会社でも、使っているかと思いますが、こういったドメイン販売、管理をしているサイトでは、DNSサービスも無料で行っている場合が多いです。 ※海外などはそうではない場合もありますが・・・ でも、DNSのレコードなどの基本をよく理解していないと、難しい事には変わりないですが、サーバーを自分たちで立ち上げてモジュールも含めて設定するよりははるかに楽なので、基本的にはこちらがオススメです。 でも、企業などで商用サイトなどを運用する場合は、DNSサーバーも自社で構築することをオススメします。 何故なら、DNSサーバーも、パソコン機材である限り、ハードウェアトラブルなどが存在しますので、DNSサーバーがダウンしている間は、サイトにアクセスができなくなります。 しかも、他社のDNSサーバーの場合は、それが復旧するまで指をくわえて待つしかできないので、できれば自力で頑張れる環境を構築した方がいいです。

開発作業環境内に、公開サーバーがある場合

よくあるパターンとしては、自宅にあるサーバーをドメインを取得して、公開サーバーを立ち上げている場合、ルーターの外と内では、そのサーバーにアクセスするIPアドレスが違う為、同じドメインでも、IPアドレスが違う事になります。 僕の自宅もプロバイダーからグローバルIPアドレスを無料で1個もらえるので、この環境にしています。 という事で、自宅のwifiに接続した時だけ、自宅内にだけ動作している専用DNSサーバーを構築して、そこにドメイン解決のIPアドレスをローカル用にするという感じです。 自宅にあるパソコンだと、HOSTSに書き込んでおけば問題ないんですが、スマホの場合は、このDNSサーバーのお陰で、外でも内でも、同じドメインでアクセスできるので、非常に便利に使えるようになりました。

自宅インフラ環境のススメ

サーバーの設置場所や、インフラ環境などによって、どういう構成でDNSのサーバーを構築すればいいか、多種多様にあるので、そういった環境構築のスキルを付ける為に、是非自宅のインフラ構成をご自分で構築してみてください。 パソコンが数台あって、スマホがあって、wifiがあって、NTTのルータが存在すれば、自宅LAN設計が可能です。 難しいかもしれませんが、このシリーズで説明していきたいと思います。

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