大手ゲーム会社から見えるゲーム開発事情

2015年6月13日

ゲーム ビジネス 開発

今から20年近く前に社会人になりたてで、小さなゲーム開発会社に入った頃、毎日がとても楽しかった記憶があります。 毎日、好きなゲームをプレイして、作って、論議して、 今で言う黄金時代だったんでしょうね。

ネットゲーム化の波

携帯電話機では、クオリティが出なかったので軽視されていたプラットフォームですが、スマホが生活の主流になり始めてから、ゲーム業界も変革してきています。 踏ん反り返っていた大手会社も、今ではネットゲームを基盤にゲーム開発に着手してきているため、開発機材やインフラスキルホルダーの採用と、 今までの資産が生かせなくなってきている様です。

ゲーム開発のインフレーション

プレステ系の開発は昔から高額な機材購入を余儀なくされていましたが、ミドルウェアや、それに関わる開発員の人数も、クオリティを上げるために増員傾向にありました。 もちろん、 良いゲームを製作する=開発コストが高くなる。 という、悪循環になるのは誰が考えても分かります。 果たして、本当にそれしか道がなかったんでしょうか? 実際に開発現場にいた時に感じたのは、他社もそうやっているという、情報と、開発コストという、ブランド価値が、実際にゲームクオリティに関係なく商品価値になっていた印象があります。

業界高齢化

ゲーム業界でオイシイ経験をした人であれば、業界から抜け出ることはできないでしょう。 往年のプレイヤーは、大体が名誉プロデューサーのような当時はなかった地位につき、 開発員も高齢者も増えてきているのが事実です。 精神的な体力は必要ですが、ユンケルとチョコレートがあれば、有酸素運動が出来なくても徹夜が出来てしまうので、比較的高齢でも一線の仕事をしている人が多いのです。

開発員は恵まれている

どこの業界もエンジニアは技術という壁を立ち上げて、いかにそれを高く見せるかという事で給料交渉や期限の延長に対応しています。 わかりやすく言うと、簡単に出来てしまう事も、技術がわからない人に、工数を伝えるのはその人のさじ加減という事なんですね。 バッファという余暇をもらい、高額な技術料をゲットしているの人も少なくないでしょう。 もちろん、そんな悠長なことを言っていない開発員もいるのですが、業界の開発単価が上がっている原因は、間違いなくそういった背景から来ているのは間違いないでしょう。

黄金時代の経験

プレステ1の初動あたりは、ソフトを出せばクソでも売れる状態だったため、会社からのボーナスなどもたんまり貰えていた黄金時代は確実にありました。 僕はまさにプレステ1の初動から少し経っていたので、あまりオイシイ思いはしていないのですが、今のような氷河期よりはマシでしたね。

実は開発は低コストで出来る

壮大なRPGを製作する場合でなければ、少人数でクオリティの高い開発は行う事は可能でしょう。、 スマートフォンの開発は、少数で行う場合が多く、特別な技術をさほど要求されないため、大手がネットゲームにシフトしているという現状もうなずけます。 しかし、家庭用ゲーム機がなくなってしまうような事態は出来れば避けてもらいたいですね。

あるべき業界の姿

ハードメーカーも、法外な開発機材よりも、参入障壁を落として、出来ればSDKを一般公開して、GIT-HUBから、デプロイしてロム焼き出来るレベルの対応を考えるべきでしょうね。 ゲームをこよなく愛しているプレイヤーも、 面白いを追求するクリエーターも 一攫千金を狙う、仕掛け人も 家庭用ゲーム機で昔のようにプレイしたい人も少なくないはずです。 ネットと据え置きゲームの融合はまさにIoTとも思えるので、ここから黄金時代を築くチャンスかもしれませんね。 久々に、ファミコンを引っ張り出したくなりました。 懐かしのピコピコ音源を、聞いて癒されよう。

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