ITサービスのスタートアップでインフラ構成はどうすればいいのか?

2015年8月12日

サービス テクノロジー

とあるスタートアップの会社の社長さんに相談を持ちかけられた。 「サーバー担当が構築途中で辞めてしまったので、どうすればいいか?」 という事で、話の詳細を聞いてみた。 どうやら、さくらインターネットを使って月に1500円ぐらいでwordpressで友達に作ってもらったシステムを動かしていたのだが、ちゃんとビジネス展開するために、負荷対策などを行いたいのだそうだ。

選択肢は少ないようでかなり多い

一昔前であれば、ホスティングとハウジングぐらいしか選択肢がなかったのだが、最近のクラウドという選択肢がとても複雑化しているようだ。 まず筆頭で出てくるのが、アマゾンのやっているAWSだが、回線が従量課金と言う事で、スタート時に共有でもいいので回線費は固定にしたいという人が多いので、削られがちなようです。 その他は、国産会社のクラウドサービスですが、GMO、ソフトバンク、IIJ、さくら、他にもたくさんありますが、一通り触ってみて、どれもvmwareをでかいサーバーに設置してシェアさせるというレベルのモノで、現時点では機能としてアマゾンに対抗できるモノはみた事がありません。 値段も、格安ホスティングよりも割高なので、安いというメリットも感じられません。

やりたい事の整理

会社としてサーバーを立てると考えると、誰もが、セキュリティや安定性などを一番に言うのですが、実はサーバーを熟知している人がいれば、構成次第で限りなくローコストで運用する事も可能なのです。 建築業会と同じで、知らないから人に頼むと、知識料金としてカサ増しして金がかかるという事なのですね。 僕も数々の見積もりを取ってみましたが、結論では人に頼んでいい事は「エラそうに言える」ぐらいの事で、本来の目的達成には程遠くなるという結論です。 もちろん、そうでない請け負い会社などもありますが、あくまで個人的見解です。 と言う事で、サーバー知識ぐらいは、ドットインストールでも見て、勉強するのがステップ1という事でしょう。 ほんとうに、エンジニアの考えですね、コレ

腕利きエンジニアを探せ

当たり前ですが、サーバーを立ち上げると、サービス以外でもサーバーのメンテナンス運用が始まります。 ホスティングやクラウドであっても、障害も普通に発生するし、プログラムによる、サーバー障害なども日常茶飯事です。 何より、サーバーを公開している責任者であれば、セキュリティ対応という、先の読めない事象も発生するのです。 こんな時にやはり、知識のある人がいなければ、コンサル料金として、法外にふんだくられてしまいます。 もちろん、自分で勉強して対応するのも良いのですが、サーバーエンジニアの仕事は、ハードウェアから、インフラ、ネットワーク、セキュリティ、と多岐に渡るので、出来れば経験者か、知識有識者を獲得するべきでしょう。 IT会社の強みでは、ここが強いかどうかで判断できる事も多々あるので、しっかりした採用ができる事をお勧めします。

ガレージサーバーのススメ

僕の一番のお勧めサーバー構成は、スタートアップであればという事が前提で、「ガレージISC」です。 いわゆる、自宅や事務所の倉庫を利用して、サーバーを置いてしまい、固定IP契約をして、公開してしまえば良いじゃないかというものです。 構成も運用も自分たちでなんとでもなるので扱いやすさは自分たち次第という事です。 なんなら、最近話題のARMチップPC構成で、省電力構築をする事で、よりコストダウンも見込めます。 電気代や、ビルの停電の時にどうするかという事には、 その時だけ使うAWSサーバーをコールドスタンバイしておく事で、通常は費用がかからない構成も簡単に組めます。 でもこの場合は、DNS切り替えで行うので、単日だけという事が難しくなりますが、週単位での運用をイメージすればより安定出来ると思いますし、障害対応としてもかなり使えるので、オスフメです。

まとめ

とにかく必要なのは、スタートアップは、なによりコスト重視でなければいけないのだが、外部会社やコンサルティングに頼ってしまうと、アホみたいにお金を吸い取られます。 冒頭の会社も、アルバイトや、契約で、賄ってきていたんですが、サーバーの内部構築も、プログラムも、いろんなエンジニアが、好き放題イジって、手がつけられない状態になっています。 見ていてかわいそうなので、少しだけお手伝いしてあげたんですが、スタートアップの立ち上げは是非、エンジニアが行う方が幸せだと改めて感じましたね。

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