人に見せる弱みの美学

2017年9月15日

マインド 学習

「コンプレックス」、「劣等感」、「葛藤」と聞くとネガティブな人間という風に考えがちですが、実は人間は、こうした感情を持っていることが普通なんですね。 稀に、こうした感情を持っていない人もいて、「リア充」という風に言われるかもしれませんが、こうした感情は実は人生における重要なポイントである事が考えられます。 別に僕は心理学者ではなく、言語や心理学を教える立場ではないんですが、ビジネスとして色々な人と話をしていくうちに、僕の中で考えられる美学を個人的見解で書いているだけなので、思い当たるフシがある人は、「あるある」と言っていただけると幸いでございます。

人より劣っている自分

自分の容姿や、スキルレベル、性格や環境など、普段生活をしていて、「あの人いいなあ〜」と羨ましく感じた時に
自分は、あの人よりも劣っている・・・
と考えると、気分が沈む状態になってしまいませんか? 僕は学生時代も人よりも勉強ができなくて、ずっと人がやらないことをやることで、周囲の人と比較される事を避けてきました。 同い年で、成功している人を見たり、同窓会で裕福な友達と会うと、「何故自分はもっと成功できないのか・・・」とネガティブに感じてしまう瞬間はあります。 でも、最近気がついたのですが、自分のダメなところは、人に言うことで、周囲の人とのコミュニケーションが円滑になるという事に。

自分の弱みを話すと人との関係が円滑になる仕組み

自分の弱みってあまり人に話したくないと思われがちですが、人に話すと相手は、「そんなこと大したこと無い」という返答がほとんどです。 逆に大したことではない事であったとすると、笑い話として受け止めてくれて、相手は自分に対して深い話をしてくれたことで、親近感が湧いてきます。 また、相手が同じ劣等感を持っていたとしたら、同じ感覚で共有してもらい、仲間意識が増します。 逆に、自分の思考が間違っているとしたら、相手は親身に受け答えしてくれることでしょう。 ここで、相手の反応を伺うことで、相手の自分に対する関心度合いが測れるかもしれませんね。恋愛で使うという高等テクニックもあるかも・・・ そして何より、自分の考えを人に話すことで、自分の頭の中も多少スッキリするという心理効果もあり、それを受け止めてくれた相手とは、非常に親密な関係性が築けるという事です。

相手の立場になって考える

ここまでの話が、少し分かりにくい人は、相手の立場になって考えてみましょう。 自分の友だちが、何やら落ち込んでいて、自分に悩みを話してきた時にあなたならどのように思いますか? 多くの場合、「そんなこと大したこと無いよ・・・自分の方がもっと葛藤がある・・・」という流れになり、話が盛り上がる事でしょう。 しかし、人生を変えてしまうような非常に重い内容だったとしたら、あなたは相手に対して、真剣にアドバイスしようと考えたり、時には他の人に助言を求めたり調査したりして、尽くしてあげたくなるかもしれません。 もし仮に、あなたが「めんどくさい」と感じたとしたら、あなたと相手はあまり良い関係性にはなれないので、今後コミュニケーションは取らないほうがお互いのためかもしれませんね。

自分の事を嫌にならずに逆に好きになる

コンプレックスを持っている人は、周囲が見えなくなり、自分をネガティブに考えがちになるのですが、それを笑い話に変えるというスキルを持つだけで、逆に自分の事を非常に好きになる可能性が高くなります。 これは、自虐ネタとして言うという事も可能ですが、自分の失敗を他の人に伝えるという重要な要素も含んでいます。 初めて会った人が、自分が今まで行ってきた成功の話ばかりする人と、失敗をしてきた事をおもしろおかしく話す人がいたら、間違いなく後者の人の方が、高感度が高いはずです。 ここでコミュニケーションの要素を足すとしたら、「そんな自分はどうしたらいいですか?」という疑問を付け加えて相手と話すことで、その後の関係性が非常に深く発展します。

他人の存在を強く意識する事の重要性

そもそも、自分のネガティブな要素を人に話すって、非常に勇気がいる行為なのですが、ここには、「慣れ」で解決する要素が多く、 一度言ってしまえば、後は流れでなんとでもなるものです。 重要なのは、「自分の弱みを言えるかどうか」なのですね。 相手からすると、すごく低い体勢で接してくれている感覚が伝わり、犬で言うと、仰向けで甘えているような感覚かもしれません。 そんな相手に、鉄槌を下す人はなかなかいないでしょう。 むしろ、そんな相手を無碍にする人は、相手がコミュニケーションレベルが低いので、割り切ることも重要かもしれませんが、ここは数をこなして自分のスキルとしていきましょう。

まとめ

僕は個人的に、仕事でも、プライベートでも、初めて合う人には、敬意を払う事を重要視するのが当たり前だと思っていますが、飲食店などに入った時に、店員に対して横柄な態度をとるお客さんや、初対面で頭ごなしの話し方をする人がどうしても苦手です。 本能的に「嫌」という感情が出てきますが、これはきっと、僕だけではなく、他の人もそう感じていることでしょう。 という事は、自分もそうした態度をとっていると、他の人は「嫌」と感じるはずなので、極力そうした事は避けたいと思いすね。 人に媚びるという意味ではなく、コミュニケーションが円滑になる事が、物事の進行がいかにスムーズに行くかを考えれば、仕事もプライベートも、その思考を優先した方がいいでしょう。 人に自分の弱みを話す事で、大体の悩みは解決する法則をしっかり理解して、良いコミュニケーションライフを過ごしましょう。

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