インスティテューショナル・メモリーは重要な組織文化

2018年7月8日

ビジネス 学習 日記

インスティテューショナル・メモリーって舌を噛みそうな名称、聞いた事がなかったので調べてみたら結構重要なキーワードだったので、覚えておくためにブログに書いておくことにする。 ちゃんと英語で書くと「Institutional memory」 単純に直訳すると、インスティテューションは「制度的」、インスティテューション・メモリーは「機関の記憶」 一言で説明すると、「制度としての記録力」 なんか直訳してもイマイチ、ピンと来ないですね。

解説

この単語を検索すると、政治関係のサイトが検索結果で多く表示される事に気がつきました。 もしかして、そっち系でよく使われる言葉なのかな?と思ったんですが、過去にあった企業の不正問題などに対して、似たような不正が数年後に再発した場合に「インスティテューショナル・メモリー」として、きちんと記憶しておく事を、コンプライアンスとしておく必要があるという内容ですね。 企業は、事業に対して責任を持たなければならないと同時に、どの事業を継続、継承していかなければいけない。 当たり前のような事なのだが、これがきちんとできる企業とできない企業がある。 そして、同じ失敗を繰り返す企業は、きっとユーザーは離れていってしまうことは言うまでも無いが、できていない企業は失敗を隠す体質が生まれがち。 失敗も、成功も、きちんと企業の制度、歴史として伝達していき、その企業内できちんと文化にしていかなければいけないという事が「インスティテューショナル・メモリ」という言葉に込められていると思われる。

経験による思い当たる節

僕個人は、過去に2回の転職をして、3つの会社に所属してきた経験があるが、アルバイトを含めると、2桁ぐらいの会社を見てきた。 その中で、「インスティテューショナル・メモリ」を意識できた会社とそうでない会社では、働いていた印象も、いい悪いが明確でしたね。 会社の歴史として、過去にあった事などをアルバイトレベルでもキチンと伝える会社は、従業員のみんなが、会社に対してあまり不満を言う事はなく、意見が活発に行き交う傾向があった事を思いだします。 一方、「インスティテューショナル・メモリ」という意識がない会社は、事業の失敗を従業員の責任にしがちで、社長の質が極めて低い事が印象的でした。 どちらがいいかというのは、考えなくてもわかりますが、「インスティテューショナル・メモリ」という言葉を認識する以前に、会社を経営するという意識が、従業員にきちんと向き合えるかどうかという事のように思います。

組織に生かすには?

企業は、世の中に対して、社会的責任を負う事が、企業として認めてもらう一つの要素でもあります。 これは、どの会社が社会や人に対して、どのように役にたつかを宣言しなければ、役に立たない会社は、誰もお金を払う価値を感じないという事なのですが、それと同時に、 会社の組織が、人の役に立っている上で、誰が見ても悪く見えないという事も要素としてあるように思えます。 これは、人が初対面で受ける第一印象と同じで、企業に対して人が感じる印象や、社会の中にその企業が存続する印象などが、いい印象でないといけないという社会通念です。 要するに、悪い要素を持ってはダメという事ですね。 コンプライアンスという言葉でよう言われがちですが、これって道徳であり、見えないクオリティでもあります。 こういう事を意識できる企業って、結構いい企業である事が多いので、「インスティテューショナル・メモリ」を言葉よりも体質的に理解できているという事なんですね。 会議や、報連相が活発な会社という意味ではなく、人に対して良くする意識のある組織が、「インスティテューショナル・メモリ」をしっかり持っているという事なのかもしれません。 言葉などではわかっていても、実行できている会社は少ないかもしれませんね。 僕も、「インスティテューショナル・メモリ」を意識した会社経営を志したいと考えさせられました。

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