スマホは消耗品

2019年1月11日

ガジェット テクノロジー

人類の進化はITの進化と考えてもいいのですが、ITに強い人弱い人が極端に存在する。 ITは必要不可欠と考えると、学んでいく必要があるとも考えられる。 そもそもITに強い、弱いというのは、単なるまやかしで、きちんと根本を理解できるだけで誰でも簡単に強くなれる分野でもあります。 小学校の算数と同じ感じではないでしょうか?

伸び続けるスマートフォン

総務省の資料で、「情報通信機器の保有状況」が発表されていたのでみてみたところ面白いことが分かった。 http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/html/nd252110.html 2008年から10年間分の情報通信機器の世帯保有率の推移で、 固定電話、FAX、パソコン、タブレット、ウェアラブル端末、テレビゲーム機、携帯型音楽プレイヤー、その他IoT家電、スマートフォンという項目の推移が表示されている。 ほとんどの端末が横ばい、微減している中、唯一急激に伸び続けているのが「スマートフォン」でした。 スマートフォンは直近では微増だが、1年で倍近く伸びている年もある。 恐らく携帯電話からスマートフォンに切り替えをした時期の為に上昇しているのかと思ったら、携帯電話は、同じ割合で減っているわけではありません。 これは、恐らく僕の推測ですが、携帯電話とスマートフォンの2台持ちの人が増えた期間であると考えられます。 携帯電話は、通信キャリアとの契約がないと電話が使えない為、契約=所有というものでしたが、スマートフォンはそれ自体でパソコンの代わりにもなるぐらいの機能を有していると考えると、その他の色々な端末をスマートフォンに切り替えているという状態なのではないかと考えられる。 そうです、他で減っているものをスマートフォンが一括して吸収しているのだと推測できますね。 「パソコン離れ」という言葉がありますが、パソコンを使わなくてもスマートフォンだけで事足りてしまうという意味も含まれており、それだけスマートフォンって生活に密着してきている時期だったんですね。 さらに、「新たにそれ以外の端末などを購入するよりもスマートフォンを1台買った方がコスパがいい」という風に行っているユーザーの声も聞いたことがあるんですが、買い替え以外に新規購入、追加購入でもスマートフォンという端末が選ばれていると考えられますね。

スマートフォンは消耗品

僕が個人的に考えているスマートフォンの残念な点として、「1年経つと端末が古く感じる」という点です。 ビンテージというモノがほぼ当てはまらないスマートフォンという端末は、古くて値段が跳ね上がるプレミアが存在しないという特徴もあります。 そうなると、1年〜2年毎に新機種に買い換えているというユーザーも少なく無いはずです。 実際にAppleが新しいiPhoneを発表して発売するたびに買い換えているユーザーも僕の周辺だけでも少なくありません。 そうなんです、スマートフォンは「消耗品」なんですね。 あんな高価な端末が消耗品ってもはやめちゃくちゃな時代になってきました。 「ムーアの法則」として、集積回路(CPU)の性能は1年で2倍になるという法則で、パソコンの性能向上が毎年行われていましたが、パソコン自体は1年や2年で買い換えるという人は技術者か、コレクターレベルの人ぐらいしかいませんでしたが、 スマートフォンはかなり早い頻度で買い替えが行わなければいけません。 これは、OSのアップデートによる対象機種から外れるともはやスマートフォンとして機能できなくなるというリスクもあるため、ユーザーは仕方なく買い換えなければいけなくなるという裏事情もあるようです。

一生使えるモノに価値がある

ビンテージが好まれる点として「長持ちする」ということが前提にあります。 もちろん、デザインや使いやすさ、ユーザーの心にひっかかるブランディングというものも大きく存在するのですが、これはスマートフォンにも全く同じ事が言えるにも関わらず、「長持ちする」という点だけが欠けているのです。 そもそも、「一生モノ」として、電話の権利を購入したり、ここぞという時の勝負服として「一張羅」を購入したり、腕時計、革ジャン、車、バイク、一戸建て住宅などなど、一生物の買い物って結構身の回りであるのですが、スマートフォンは使い続けると考えると2,3年ぐらいが関の山ではないでしょうか? もともと長く使えるという点もモノの価値として評価されてきたはずなのに、何故スマートフォンではそれが含まれなくなってきたのでしょうか? もちろん、メーカー側の思考でそうせざるを得なくなっているという点は否めませんが、これはボチボチそうした思考のスマホ端末が発売されはじめる前兆なのかもしれません。 2007年に日本でiPhoneが発売されて、これまでの10年間はいわゆるスマートフォンの実験段階だったのかもしれません。 ムーアの法則も崩れ、端末の性能がさほど大きく向上しなくなった今としては、一生モノのフマートフォンというコンセプトで発売される商品が出る可能性もあるかもしれませんね。 おそらくそんなキャッチコピーにすると、車を買うぐらいの値段になってしまうかもしれませんが・・・

ITのリスクは技術者の心変わりにある

IT機器は、同じ製品であっても便利な機能を新規に搭載する事で生活がガラッとかわるぐらいのインパクトが生まれます。 もちろん、そうした新機能に対応する為に新しい端末に買い換えるという事は家電製品などでも行われていますが、実はこうした「買い替え」に関してはほとんどがメーカー側の打ち上げ向上の為に行われているケースが多いようです。 もちろん、メーカー側としても商売をしているため、利潤追求のために、より良い機能を提供して、新たに購入を促すというスタンスは悪く無いのですが、そうではない事もすくなからずあります。 「ソフトウェア」と「ハードウェア」という視点でよく話をされる事がありますが、どんな端末でも何かしらのソフトウェアが内蔵されていますが、ソフトウェアのアップデートによる機能追加は、端末の買い替えがいらない事は誰が考えてもなんとなく理解できると思います。 しかしそれが新しいハードウェアしか適用できないソフトウェアというモノをよく見かけますが、技術者からすると、ハードウェアの細かなリビジョンや、製品仕様の少しの違いが不具合に通じるので、最新機種に絞って開発をしているという思考です。 もちろん、品質管理の仕事もしてきた僕としてもそうした最新機種のみへの対応というのは非常に理解できますが、多かれ少なかれ、技術者の怠慢であったり、製品品質の担保という少しネガティブな理由でそのように制限されているケースも少なく無いようです。 本来、ソフトウェアとハードウェアの概念では、こうしたことを考慮して設計されるべきところが、設計自体が気まぐれに書き換わってしまうという点が、ソフトウェアのアップデートが行われにくい環境になっているという事態につながっています。

改めて考えたいスマートフォンの一生モノ

今や生活必需品となった「スマートフォン」ですが、一生モノ製品って難しいのかと考えると、そうでは無いと考えられます。 iPhoneに限って言うと、携帯電話の時には必須だった、端末バッテリーの付け替えがiPhoneではできません。 2ねんぐらい使い続けると、電池性能がヘタってしまって、バッテリー駆動時間が半端なく短くなってしまい、結果買い換えなければいけない状態になってしまいますが、バッテリー交換ができるだけで、高い端末代を都度支払う必要もなくなります。 AndroidができているのでiPhoneで不可能というレベルでは無いのですが、Appleの販売戦略とブランディング戦略の為に、こうした個人レベルでのメンテナンスが制限されているのも、デメリットの一つかもしれません。 Appleの言い分では、「Appleストアなどに持ち込んでもらえるとへたったバッテリーの交換が行えます」という事ですが、 いつも混雑しまくっているAppleストアに修理をしに行く時も行列されたネット予約にうんざりしてしまいますし、自分でできてしまうレベルのものをかなりのお金を支払わなければならない選択肢の無さに少しうんざりしてしまいますね。 少し前にGoogleが「Project Ara」カスタマイズ携帯という発表をしていたのを思い出しましたが、非常に期待していたのに、プロジェクト中止の発表があり残念に思ったことを思い出しました。 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1609/03/news043.html 端末内の色々な部品のライセンスやら、開発チームの引き抜きといった大人の事情があるようですが、全くユーザー視点が考慮されていない点が残念です。 改めてこのコンセプトで作られたスマートフォン端末があったとしたら、自分カスタマイズのスマートフォンというブランディングと、パーツを交換し続けて機能アップや、修理などが行え、ある程度の技術があれば、自分でメンテナンスも出来てしまうというのは、欲するユーザーも多いのでは無いでしょうか? 僕は個人的にこうしたスマートフォン端末があるのであれば、買ってみたいと思うんですが、誰もやらないのであれば、いっそ自分で立ち上げた方が早いかな? 賛同する人が多いようでしたらやりますが、いかがでしょうか?

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