プログラマーの将来は組織マネジメントをしなければいけないのか?

2020年2月10日

日記

企業の人数が多くなると、組織論を語りだし、それがまるで宗教のように感じてしまう、ユゲタです。 何社かの東証上場企業で働いた経験ですが、従業員の数が増えると、社内では色々な不満の声が上がっていて 従業員は少なからず耳にするか、自分でもそうした不満をボヤいているのをよく覚えています。 そうした組織の中にいる古株といわれる、社歴の長い人達は口を揃えて 「人数が少ない頃は良かった」 と言っていて、人数が増えてきたら組織がまとまらなくなり、社内でそれまではなかった新たな問題が発生し始めたという内容を言い始めます。 確かに、上場した時に、ストックオプションを持っている組と持っていない組では、社内のモチベーションがまるで違っていて、前者は「勝ち組」として、組織を抜けたがる傾向があるというのは否めません。 それに比べて後者の人達は、何も恩恵がない状態で、同じ役職であるにも関わらず、やっている事も同じ前者の人との報酬の差に辟易としてしまうという現場を何度も見かけました。 ただ、そうした金の面以外でも、こうした肥大化した組織の中の問題点はどこの企業も同じ問題を抱えているという事ははたして経営者は理解できているのでしょうか?

大きくなった組織の問題点

ムダに多くなる内部統制対応

企業が上場すると、会社内で経営陣がやたらと「責任」という言葉を発するようになります。 それに伴い、jsoxタイプの為に内部統制を行わなければいけなくなり、何でもかんでも上司の承認、会社の承認、専門部署の承認、などをしなければ、仕事がまるで進まない状態になります。 こうした社内統制という思考は悪くないのですが、なんとも無駄な「承認フロー」なるものが構築され、少なくとも僕の知人でこうした作業を良く思っていない人がほとんどのようです。 でも、会社を統制する場合、必要になるんだよね・・・

ウィルスのごとく増え続けるメールCC問題

お客とのやり取りを逐一上司のメールにCCとして、入れておかなければ、何か問題が会った時に、CCに入れていないことが「悪」とされる場面を何度か見たことがあります。 実際にそうしたCCメールは、ほぼ読まれることはないのですが、「ホウレンソウ」の一貫としてのこうした作業で、実は上司のメールBOXはパンパンに膨れ上がり、1日に3桁以上のメールが来るのは当たり前になってしまいます。 もちろん、僕のメールボックスも同じ状態になっていましたが、TOに自分のメールアドレスが入っていなければ、自動アーカイブするようにしていました。 なんのためのCCやねん!とこうしたやり方に反旗を翻していました。

優秀なプレイヤーはマネジメントしなければいけなくなる

プログラマーに限らず、優秀とされるプレイヤーは次第とそのチームの中でリーダーになり、会社が認めると、役職を上げることになります。 部下がつき、プロジェクトを任される事になると、その部門を管理する責任が発生し、おのずと、部下のマネジメントをしなければいけなくなります。 これが俗に言われている「エンジニアは35歳までしか働けない説」ですが、35歳を超えて、役職がついていなければ、プログラマーとしてもマネージャーとしても仕事が無くなるという意味らしいです。 最近では、この説は完全に崩れているようですが・・・

正しいことが正義ではなく、賛同する人が多いことが正義になる

社内の井戸端会議で囁かれている噂話に花が咲き、根拠も何もない話が、まるで真実かのように誰もが知っている状態になる事があります。 そうなると、民主の力は恐ろしいもので、冤罪による、人いじめが周知の状態で行われ始めて、それにより退職に追い込まれた人を何人か知っていますが、非常に恐ろしい状態ですね。 最近のSNSでもこういう事が起きているかと思うと、ゾッとします。

年齢が上がるとプログラマーからマネジメントにならないと行けないワケ

プログラマー35歳限界説という事もあり、マネジメントに手を出すエンジニアもいると思いますが、 多くのエンジニアは、チームとしてプロジェクト進行を円滑にするために、自ら他の人の管理をし始める人がいますが、これは非常に自然な流れでチーム構成ができている証拠でもあります。 プログラマーの人達と話をすると、「プログラム以外の作業がうざい」とか、「自分だけでも手一杯なのに人の管理なんて有り得ない」と、自己中心的な発言を耳にすることがあります。 でも本当に35歳になった時に、リーダーシップを持っている人と持っていない人とでは、人間的な魅力の差が圧倒的にスキルの差となって現れます。 多くのフリーランスエンジニアが、独立をした際にその事に気がつくと思いますが、プログラミング以外の作業をまるでやってこなかった人と、雑務を含めて器用にこなせる人とでは、明らかに仕事における立ち位置に差が出ることは誰が考えても明確です。 少なくとも、自分がそうした人に仕事を頼む時に、プログラムしか出来ない人には、何も頼む気になれませんからね。 プログラマーが、年齢が上がってきたらマネジメント職をやらなければいけないのではなく、マネジメント能力を有していなければいけないという意味でとらえましょう。 そのレベルで見てみると、やらされマネージャーと、スキル保持しているマネージャーとの差もはっきり見えてきますからね。

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