日本人は何故、気持ちよく働けないのか?

2018年2月6日

ビジネス 日記

毎日通勤電車に乗って、決まった時間に会社に行き、決まった時間に決まった仕事をこなし、ベッドタウンに毎日帰っていく日本人の働き方は、一体どこが楽しいのか? まるで、上から目線でものを言っているつもりは無いのですが、こうしたサラリーマン生活に嫌気がさしている人も、昨今増えてきているようです。 もちろん、お給料がちゃんともらえるから、嫌でも毎日そうしたルーティーンをこなさなくてはいけない事は百も承知です。 会社に行く、通勤する上で、どうすればストレスを貯めずに、気持ちよく、働く事が可能になるか答えを持っている人も意外と少ないのが事実です。 人生を単純計算してみると、毎日8時間労働すると言う事は、人生の三分の一は労働に費やして、8時間睡眠をとると言う事は、三分の一は寝ていると仮定した時に、残りの三分の一しか自由な時間がありません。 残りの三分の一を会社に行くまでの準備やら、子育て、家事、その他の用事に費やしていると、自分の時間というものは、一体どのくらい残っているのか計算してみましょう。

働きやすい定義とは何か?

働きやすいというのは、会社で高速なPCを使って仕事ができれば、働きやすいのか? 通勤時間をずらして、地獄の満員電車を回避するだけで、働きやすいのか? 一緒に仕事をして楽しいメンバーと、同じ空間で仕事ができる事が働きやすいのか? 自分のやりたい仕事ばかりをして、成果が出せる事が働きやすい仕事なのか? ここで考える働きやすい定義というのは、答えを考えてみたところ、「人によって様々である」という結論です。 これはその人それぞれで、定義が違うので、何か一つに絞り込むという事ではないという事を知ってもらいたかったんですが、僕がセミナーなどで、質問をしてみると、意外と多い答えが、 「考えた事が無い」 というモノだったりもします。 今の環境にあまり疑問を持たない人が世の中に圧倒的に多いという事実もあり、働きやすさを追求するということは、「何がどうなれば働きやすくなるかを自分で認識する」ところから始まるのです。

雇う側と雇われる側は、どちらが強いのか?

そもそも、雇用というのは、雇い主と雇われる人がいて初めて成り立つわけで、 雇い主は、できる限りやすいコストで労働力を手に入れたいわけで、 雇われる人というのは、できる限り高い給料でかつそれを毎月決まった額を約束してくれる会社に勤めたい訳です。 どちらも、「選択の自由」というものがあり、見合わない場合は見送ることもできます。 そして、そのお見合いに成功した結果、内定をもらい、見事、採用という結果になるわけですが、 何故か雇われた後、従業員になったとたん、会社に対しての不満が炸裂するケースが多いようです。 昔は雇う側が一方的な強い立場にありましたが、最近では、雇われた側の無理な主張も結構通ってしまうぐらい、従業員の声が強くなってきているようです。 具体的には、給料が安いと考えれば、いくらでも転職先もあり、スキルを持っている人は、会社に対してそうした交渉も手軽にできてしまうという事です。 もちろん、会社としてのルールや、給料の上限額が決まっている場合、交渉には応じられませんが、こんなに気軽に転職できてしまう時代になってしまうと、雇う側は従業員の流出防止に非常に苦労しているようです。

裁量労働制と言われる残業無しの考え方

昼過ぎに悠々と出社して、夜遅くまで仕事をして、自分の好きな曜日に休みにでき、人の少ない休日に出社するような、自由なスタイルでの労働形態は「裁量労働制」という制度を導入している会社の従業員ができる特権のようなスタイルです。 ただし、この裁量労働制というスタイルは、仕事の成果を会社と決めて、それが完了する期間は、自由なスタイルで働いていいが、支払うお給料は一定額という契約になります。 羨ましい反面、残業も出ないこうした仕事のあり方は、ブラック企業と呼ばれやすくなります。 しかし、残業について、法律が絡んでくるほどうるさくなったのはここ最近の事で、そもそも残業代が支払われる会社自体が一昔前は少なかったことも事実です。 僕も、残業代がでる会社には、今まで勤めた事がありませんでした。

残業代が支払われるには理由が必要

世の中で間違った認識がされていると思うのは、残業をした場合に、残業代を支払うというルールは、「おなじ給与をもらう人同士であれば、同じ仕事をした場合、容量が悪い人ほど、給料が高くもらえてしまう仕組み」であるという事実です。 容量がいい人は、他の人よりも半分の時間で仕事ができるのに対して、 容量の悪い人は、2倍の時間をかけて仕事をするとしたら、同じ作業をするのに、残業が発生する人の方がお給料が高くなってしまうって、何だか矛盾していると思いませんか? こういう矛盾を無くすために、従業員には基本給をスキルに応じて増減させる必要があります。 残業代を支払わない会社がよろしくないケースもある反面、効率が悪く、無駄に残業して給料をアップさせようとする従業員も中にはいるようです。 中には「見込み残業」という制度を導入して、一定額の残業代を給料に盛り込んでいる会社もあるようですが、これは本末転倒ですよね。 一定時間残業しないと、従業員としてだめになるので、1日8時間労働というわけではなくなってしまいます。 僕の経験から知っている情報としては、年俸制度を導入していて、月額に鳴らした時に、基本給料が少ない設定にしている時に、若干年俸額をカサ増しできる、採用における数字マジックでもあるので、従業員の人はこういう会社をちゃんとチェックしておいた方がいいですよ。

働きやすさをリストアップ

今回の本題である、「働きやすさ」ですが、僕が考える働きやすさは下記のような項目があると考えられます。
1. 通勤ラッシュの無い通勤をしたい。 2. 遠距離通勤をしたくない。 3. 残業をしなくてはいけないボリュームの仕事は嫌だ。 4. 意見の合わない人と一緒に仕事をしたくない。 5. 自分のやりたい仕事を中心に行いたい。(やりたくない仕事は避けたい) 6. 生活ギリギリの給料ではなく、高給をもらいたい。 7. 集中する作業の時は、自宅にこもって作業したい。 8. 休みを自由に取りたい。 9. シエスタ制度(昼寝制度)を導入してもらいたい。
他にも、「海外で働きたい」とか、「静かな田舎で働きたい」というような環境にこだわりたい人もいるかもしれません。 このリストの全てが実現するとしたら、そんな素敵なことはないでしょうが、少なくても1つ実現できただけでも、まあまあ気分が良くなりませんか? リモートワークや副業に積極的な会社も増えてきていることもあり、働きやすさを追求して、そうした会社に転職してみるという人も少なく無いかもしれません。 でも、今所属している会社でも、こうしたことを考えている経営者もいるはずです。 ※昨今、この手のことを考えていない経営者は逆にヤバイと思いますが・・・ こうした魅力的な制度を採用手段に掲げている会社もある中、経営数字ばかり気にしている社長がいる会社は、今までとなんら変わらない会社に満足できるのでしょうか? 従業員が会社に対して満足度が上がると、会社の業績も上がるという統計は、いろんな会社がアンケートやら分析やら統計を叩き出して証明しています。 売り上げを出すために会社を成長させるのも大事ですが、売り上げを作り出す人を気持ちよくさせるだけで、会社って簡単に売り上げが上がる事を知っている経営者は、この先どんどん強い会社になっていき、組織としても強くなっていくでしょうね。 そうなった世の中の採用手段って、今と全然変わっているかもしれません。 数年先の会社事情、先読みできた会社が勝つでしょうね。

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