フリーランスエンジニアが無駄な作業をさせられる流れ

2020年11月9日

テクノロジー

eyecatch 会社経営をしているけれど、ほぼプログラミングをしている、下駄です。 フリーランスエンジニアは、プログラムだけをやっている職種と思っている人も多いかもしれませんが、実は様々な雑務や、それ以外の作業で悩むことも多いというお話です。

依頼する会社は雑務も押し付けガチ

知人の会社で、「webがあまり得意でないから」「プログラマーが忙しいから」という事で、web制作の仕事を依頼されることが多く、 営業活動をしなくても仕事をもらえる事は非常にありがたいのですが、友達関係や知人だからという事で、色々な雑務が発生することもあるので、フリーランスエンジニアは、自分でキチンと仕事を精査しなければいけません。 僕のこれまでの経験で多かったものとしては、webサイトを構築した際に、クライアント会社がこちらが知らないようなマニアックなブラウザを標準で使っているということが、納品後に発覚して、そのブラウザ対応作業を追加で行わなければならなくなったり、クライアント担当者のスマートフォンだけで、特定の機能(外部APIやHTML5系が多い)が、動作しないので調査して欲しいという事。 ※結果的に、担当者のスマホの設定で、「ポップアップブロック」がONになっていたり、cookie制御をデフォルトから変更している事があった。 また、納品したモノを見て、クライアントの担当者が、「こういう風にしたほうがもっと良いよね」と、提案し始めてしまうパターン。 おかげで最初に見積もりをした機能以上の機能を盛りだくさん、担当者が気に入るまで追加したり、「アニメーション秒数を3秒じゃなくてもうちょっと長めに・・・」なんている、微妙な調整作業に付き合うということも、しばしばあります。 こうした会社の特徴としては、事前に予算がここまでしか無いということで、見積もりも先方の良い値で決めてしまい、かなりのお値引き対応をした上で、こうした想定外作業が発生してしまうことから、見積もりは金額担保上限の担保であって、案件作業の請負契約と勘違いしているかどうかも見極める必要があります。 まあ、こうした会社は、見積もりをまともに見ていない上、「他の会社では大体この程度はやっていただける」というようなセルフを吐きがちな、ゆるゆる思考のズブズブ仕事の場合が多いでしょう。

フリーランスエンジニアの見積もりってどうやるの?

知り合いの会社から、IT(多くがwebサービスやシステム構築)についての質問があった場合に、本音としては、「安く構築できるのであれば、作って欲しい」という、空気をビンビンに感じる時に、実際に即引き受けるのではなく、僕の場合は、必ず見積書を作るようにしています。 色々な見積書サービスを使ってもいいし、エクセルやGoogleSpreadSheetなどで、独自に書いてもいいんですが、見積書で大事なのは、どういう作業をいくらで引き受けますといういわゆる作業仕様になります。 自分の人日作業費と作業日数が連動するのが通常ですが、事前の設計や、作った後の検証・デバッグなどの作業も、ちゃんと含める必要があります。 また注意書きとして、webツール系であれば、「対応ブラウザ」や「使用するサーバーOS」、「各種モジュール」なども、備考として明記しておくことで、対応範囲を厳密に決めることになります。 最後に、この開発に対する不具合対応として、「瑕疵期間」をちゃんと定めておくことで、通常は半年ぐらいが一般的なんですが、1年ぐらい経過したあとで、「動かなくなった」というような問い合わせに対しても、無償で保証しなくても、保証対象外ということをちゃんと言えるようになります。 自分自身で、開発委託規約などを作って、見積書と同時に送るという事ができると、より効率的かもしれませんね。

エンジニアは優秀なwebの大工さん

プログラミングの作業依頼というのは、エンジニアが少ない日本国内では、非常に限られた人しかできない作業という事もあり、優秀なエンジニアであれば、高額な作業量を支払ってもらえます。 自分で見積書を提出できる依頼であれば、ちゃんと自分の価値を提示する事ができ、それを受け入れてもらえるのであれば、その価値を認めてもらう必要もあります。 なぜなら、コンペをした場合に、金額よりも価値が優先されることが多いからですね。 そんなエンジニアという職業は、「webにおける優秀な大工さんである」とボクは常々考えていて、その人ならではのやり方にオーダーはしてもいいけど、口出しはすべきではないというのが、クライアントに対しての要望でもあります。 「言った言わない」という話になることも多い、制作委託作業ですが、フリーランスエンジニアは、あやふやな状態で作業を引き受けずに、無駄な作業をやるのであれば、ちゃんと対価を支払うことを要求できるように、事前に契約もしくは、内容の明確なやり取りをしておかなければいけないという話です。 雑務をさせられるエンジニア側にも、そうした事前準備を怠ったという事が考えられますからね。 双方、気持ちよく仕事を進めるために、できるだけ細かな決め事を事前にすることをオススメします。

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