[Book] 「仕事を高速化する"時間割"の作り方」の読書感想文

2019年3月27日

レビュー

世の中には、時間管理をもっと効率的に行って自分の人生を豊かにしていきたいと考えている人が多い為、この本の著者である平野友朗さんが行ったセミナーに参加した時には多くの人が来ていました。 僕の隣りに座った人は、若手のサラリーマンですが、「会社での仕事がマンネリ化してきたので、もっと時間をうまく使いたい」という事で参加したようです。 そしてそのセミナーに参加した人へのプレゼントでこの本をいただいたのですが、内容はセミナーで平野さんが全て話していた内容となっていたので、セミナーの詳細が書かれている内容となっていました。

評価

★★★☆☆
平野さんという方の自身で行っている時間管理法を細かくまとめていて、参考にできるところもあれば、自分のやり方とは少し違うという点もあり、「時間割」を作れるかと言うとそうではない書籍のようです。 本の帯表紙に書かれている「なぜ子供は時間を守れるのに、大人は守れないのか?」という駄目な大人を大前提にした書籍になっているので、毎朝早起きして、時間管理が出来ている人が見ると、少し物足りない感じがするでしょう。 逆に時間管理を自分で考えたことが無く、今現在ルーズな人が前向きな気持で読めば、気付きは多いかもしれません。

内容紹介

「タイムイズマネー」という言葉の通り、時間とお金を同じに考えるという冒頭の言葉が頭に残りました。 スーパーで1円でも安く買う人は多いけれど、時間をもったいないと感じる感覚はそれよりも鈍い人が多いのは何故なのか? お金は貯めるも使うもその人次第ですが、時間は誰もが同じ量を保有しています。 限りある資源を無駄にするって、どんだけもったいないかは釈迦に説法ですが、改めて朝一でパチンコ屋に並んでいる人たちって、どういう思考なのか、疑いたくなりますね。 書籍の最後に書かれている「0.1%の成長」という言葉、非常に心に刺さりました。 2倍、3倍で成長すると考えると非常にしんどい未来を想像してしまいますが、 毎日、0.1%ずつ成長するという事であれば、そんなに無理なく成長できると言う印象を持てませんか? 1000分の1の成長です。 毎日100回行っている事を10個やっているとしたら、その中で1つだけ101回できるように作業したり工夫したりするだけです。 回数でなくても、これまで1000秒(16.666...秒)掛かっていた作業を1秒早くでできるようになるだけで0.1%の成長になります。 これを継続的に行えると、 1年(365日)で、1.001の365乗で、累乗計算してみると、1.44... 10年で、38.4...になります。 10年で38倍になるという計算なんですね。 ここで重要なのは、毎日続けるという事ですね。 効率的なことは、物事を通常時間よりも早く行なうという事を考えると、やり方を工夫して手早く行なうことと同時に、作業する人のスキルをアップさせて、作業時間を手早く行えるようにするという両サイドからのアプローチがあります。 どちらも、日々の繰り返しで上達していくことを考えるとルーティーンが非常に重要であることが見えてきますね。

オレオレ効率化

この本を読んで得られることは、平野さん流の時間活用をする時のHowToと、平野さんの考える無駄時間の排除方法です。 人は普通に生活していると、意味のない事でも何故か繰り返し行っていたり、非効率な事を考えもせずに行っていて、こうした普段の何気ない行動に疑問を持ち、もっと効率的に行えないかと考えられる人は、人から「効率的」と思われるタイプの人だと考えられます。 この本の内容では、毎日繰り返し行っている仕事を効率的に行なうことを重点に紹介してくれていて、「メール」「手帳」「付箋」「スケジュール」などをどの様な理由で非効率を無くしているかが主な内容になっていますが、概ね自分でも実践していた内容で、共感持てる部分も多かったのですが、紙の手帳を非効率とする箇所は、自分の流儀とはどうしても食い違っており、むしろ、紙の手帳やメモの方が効率的な事も多い為、書籍の内容を全て鵜呑みにするのではなく、自分の思考の再発見という味方もアリだと気付かされました。 最近の効率化系の書籍で非常に多く書かれているのは、「ITの活用」ですが、この書籍でも平野さんがGoogleサービスなどを非常に活用している事が書かれています。 しかし世の中には、IT企業に努めているのにITが苦手な人も多くいて、もっともっと自分の作業を活用できるポテンシャルがある人が多いという事もよくわかります。 プログラミングが小学校の必須科目になろうとしている現在では、プログラミングって難しいというレベルは、車がなくて馬に乗っていた時代からすると、、誰もが運転免許証を持っていて、免許証を持っていないほうがマイノリティな世の中になることが想像できなかったと思われます。 きっとあと数十年ぐらいすると、プログラミング出来ることが当たり前の世の中になることはほぼ間違いないと思いますが、プログラマーという職業は、その先にあるアルゴリズムを深く理解できている職業になるでしょう。 免許は持っていても、車のエンジンルームを開けたことがないという人は未だに多いですからね。 人は当たり前の世の中にならないと、気がつかないという否定脳の人が多い反面、肯定脳を活躍させて、人よりも効率的になり、よりポジティブに生きていける方が幸せなのだと改めて感じてしまいました。

このブログを検索

ごあいさつ

このWebサイトは、独自思考で我が道を行くユゲタの少し尖った思考のTechブログです。 毎日興味がどんどん切り替わるので、テーマはマルチになっています。 もしかしたらアイデアに困っている人の助けになるかもしれません。