システム開発ポリシーにおけるSoEとSoR

2020年3月4日

日記

歩く速度も早く、エレベーターも歩いて登る、せっかちな自分ですが、のんきに行きたいという欲求もあることに最近気がついた、ユゲタです。 この間、のんきに他社CTOの人の資料を読んでいた時に、「社内開発におけるシステムがSoRになっていて問題」と書かれていたので、「SoRってなんぞ???」と単語が気になったので調べてみたところ、 思いの外勉強になったので、忘れないようにメモしておきます。

SoRとSoE

SoR : System of Records
ERPを含めた基幹系システムのトランザクション処理を実施するシステムを主に指すもので、構造化されたデータを整然と処理していく
SoE : System of Engagement
「記録のシステム」を意味します。これは社内情報を安全に管理し、それを適切にアウトプットできる点を重視したシステム
wikipediaで調べても出てこないところを見ると、比較的新しい言葉で、ビジネスの現場で作られた造語という事がわかる。 これまでは、この2つの言葉は相反する要素として使われてきたようですが、最近はこれを組み合わせて行う開発というのが、出てきているようです。 SoI : Systems of Insight
「SoR」「SoE」の両軸から新たな洞察や知見を獲得するためのシステムという概念

SoRとSoEとSoIを自分なりに理解する

なんとなく、いいとこ取りしているイメージがあるSoIですが、 確かにSoRとSoEが相反しているようにも思えないので、要するにこれらは、「開発における考え方」なのではないかと理解した。 開発をする際に、機能をどのように構築していくかを開発チームで議論することがある。 その際に、ユーザー視点に立って考えるとUIを徹底的に洗練させていく議論になりがちで、 開発視点で考えると、どういうプログラム構成がアップデートやメンテナンスに都合がいいかという議論になりがちです。 たしかにこれまで、ユーザー視点と技術(開発)視点というのは、真逆のような扱い方をしていましたが、そのどちらの視点も重要視する考え方は全くできないわけではないという事が理解できます。 要するに、技術に詳しい人は技術視点になりがちで、技術がわからない人(営業やユーサポ系)は、ユーザー視点になるという構造はわかりますが、確実にどちらか一方が過欠しているので、穴があるようにも感じます。 僕が独立した理由とも重なる部分もあり、SoIという両軸の思考は非常に共感が持てますね。

偏ったシステム開発思考とおさらば

システム開発依頼を仕事で受ける際には、技術を知らない人が、「こんなシステムがあったら、ビジネスになる」と目をキラキラさせながら言われているんですが、 技術視点で考えたら、非常に複雑で難しいものもあれば、コンピュータにあまりくわしくないので、現場視点でしか考えられていない事が多い(ほとんど)です。 この時点で最悪なのは、言い出しっぺのシステム開発依頼者が、利用ユーザーどころか、自分の立ち位置しか考えていない場合はその後の開発がスムーズに行えない要因になることも経験済みです。 サービスを立ち上げて、うまくいけば、会社を立ち上げて・・・ユーザーはついてくるはずだとばかりの思考にうんざりすることも多々あります。 こうした人に、ユーザー視点での意見を言ってあげると、途端に目が覚めることもあるので、システム開発を受ける側が、技術視点、ユーザー視点を理解しておく必要も大いにあると改めて認識することができました。 SoEやSoRという言葉、普通に使っても知らない人が多そうだな・・・使用することに悩んでしまいそう・・・

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