[Book] 「一流に育つしつけ」を読んで学んだ子供に対する教育姿勢

2018年6月10日

レビュー

100円ショップ(ダイソー)で売っている本を買ってみました。 数独や英語の勉強などの本もあり、100円で購入できるわりには、非常にいい内容の物が多かったので前から読みたかったんですよ。 そして、子供の教育は、会社の部下の教育も兼ねられる。 勘違いしてはいけないのは、教育とは、受ける側(学校でいうと生徒、家では子供)ではなく、教える側(先生や親)が重要である事を知らないといけない。 覚えが悪いのは、教わる側の問題ではなく、教える側の問題、 成長が遅いと感じるのは、教える側のエゴ、 そうしたことを知らずに生徒や子供を叱りつけるパワハラ教師や、モンスターペアレントは意外といます。

評価

★★★★☆
まず目次を見てわかるのは、6章による、各章10点以上のしつけテクニックが個別に書かれています。 「一流に育てる」ことをコンセプトにして、金をかけるのがいい教育ではなく、どのような家庭環境が子供にとっていい環境なのか、 間違ったしつけをしていないかどうか、といった内容が満載です。 こうした子供教育の書籍はたくさんあると思いますが、言うことを聞かない子供をどのようにしつけをしたいのではなく、親がどうしなければいけないかが書かれている書籍がほとんでなのでしょうね。 勉強をせずにゲームばかりしている子供に「勉強しなさい!」とどんなに強く言っても、子供は勉強するはずがありません。 きっとそういう人は自分が子供の頃に親から同じことを言われ続けてきた事が想像できますが、 実は子供を勉強させる一番いい方法は、「親が勉強する」という事を、知らない親が多いと言う事実もありますよね。 自分がリビングで寝転んでスマホでゲームをしていたり、テレビを見ていて、子供に対して「勉強しなさい」と言っても子供は罰ゲームのような感覚を覚えるだけです。 一方、子供の横で一生懸命勉強していたり、熱心に活字の本を読んでいる横で子供は親に対して何を感じるでしょう? 教育は、教えてあげるのではなく、背中を見て真似してもらって、そこから考えてもらうというのが、本来のあるべき姿であると、この本を読んで改めて教えられましたね。

気に入った内容ダイジェスト

子供のプラス思考は、親のプラス思考を受け継ぐ

世の中で困難な事を目の前にした時に、そこから逃げ出したいと思うか、前向きに突き進んでいくかは、その人のプラス思考の割合によって対応が変わります。 少なくともマイナス思考の強い子供は、逃げ出しがちで、大人になると、逃げグセのついた人になってしまいます。 子供の頃に、しっかりとプラス思考を植えつけてあげる教育をするのは、親の勤めかもしれません。

不仲な両親で育った子供はストレスを受けやすい体質になる

誰かの機嫌を伺う性格が通常になってしまうと、人との関係で何もない状態でも、「何かあるんじゃないか?」とか「相手を不機嫌にさせないだろうか」と常に不安がる性格になりがちだが、 仲のいい両親の元で育った子供は、ストレスのない状態が普通の状態で育つ事ができる。

指示待ち人間になる理由

子供の頃に将来の事をたくさん考えさせる事で、自分が今何をするか考えるようになる事が、人から言われるよりも自分から主体的に動ける思考に育つようになる。 親が干渉しすぎず、子供に色々と判断をさせるのもこうした指示待ち人間にならないための重要な教育です。 自分で選択していくことで、主体性はどんどん身についていきます。

読書習慣

活字を読む習慣を子供の頃から身につける事ができると、勉強するために本を読むようになります。 逆に考えると、何かを学びたければ、手っ取り早く本を読むような思考になり、勉強をする体質ができあがります。 本を読む習慣の無い人は、勉強をする習慣がないとも言えるため、大人になってから苦労する事は誰が考えてもわかるため、 できるだけ早いタイミングで、子供には読書をする習慣を身につけさせてあげましょう。 ちなみに、子供に「本を読みなさい」と言ってもやるわけがなく、興味のある本を読み事から初めて、普段の生活で、親が本を読んでいる姿をどれだけ見せる事ができるかがポイントのようです。

手で文章を書く習慣をつける

本を読むのと同じ習慣で、文章を書く事習慣をつけると、将来人とのコミュニケーションで上手な会話ができたり、読解能力も増します。 読書感想文のような仰々しいものでなくても、友達に送る手紙や年賀状だったり、思った事を書き留める日記などは、将来とても役にたつでしょう。

遊び時間が子供を成長させる

ゲームではなく、自由度が高い遊びをさせる事で、自分たちでルールを作ったり、友達との関係性を考えたり、物事の損得から善悪などを学ぶ事ができます。 具体的にボードゲームやパズルゲームなどは、こうした思考教育に向いているとの事です。

一流に育つ親の口癖

「ありがとう」「おはよう」などの挨拶や感謝を素直に子供に言ってあげると、そうした言葉がスラスラ出てくる人に育っていく。 子供の頃に親から言われた言葉は、大人になってもずっと覚えていく事は多いですからね。

短所を無理やり矯正すること

やっては行けない教育の一つに短所の矯正があります。 他のこと比べて親が短所に感じている事は、直そうと考えがちですが、「普通ならこうする」「他の子はこうなるはず」という固定概念は親が捨てなければ、子供は短所をデメリットとしてしか捉えられなくなります。 実は短所を長所に置き換える事で多くの子共が伸び伸び育つ事を知っているだけで、親も子供も気持ちのいい生活を送れるようになるはず。

改めて考えさせられた親子関係

この本を読み終わって、子供の教育はいかに親に依存しているかが再確認できました。 親がダメという事を知ったのではなく、子供の教育って、親の固定観念でかなり偏った事をやっていたようにも思えます。 子供の考えを無視した教育はダメである事は当たり前ですが、子供に対して習いたくない習い事をやらせていたり、本人が進みたい道かどうか分からないのに、私立学校に進学させたり、こうした親のおしつけ教育は今一度見直す必要も感じられるし、 勉強をしてくれないと嘆く親のあり方を親本人が見直すきっかけになる本であると感じました。 さて、これを会社の部下や後輩にも使えるように、自分なりに考えをまとめるとしよう!

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