[Book] 世界一やさしい「思考法」の本 (kindle版)

2018年7月7日

レビュー

魅力的なタイトルに惹かれてKindleでDLして読みましたが、想像していたようなレクチャー本ではなく、小説形式だったので、タイトルと内容が少し違うな〜と感じながら読破してしまいました。 同類の本として、「100円のコーラを1000円で売る方法」が近いんじゃないでしょうか?

評価

★★★☆☆
個人的感想としては、ドラマ方式でもいいので、もう少し思考論について解説していただきたかったのですが、主人公の女の子が成長する過程を、思考法としてなぞっていく展開で、都度注釈は入るのですが、いつも心理学などの本を読み漁っている人(僕)などからすると、少し物足りなさを感じてしまうのではないでしょうか? テレビドラマのようなサクセスストーリーと、恋愛感情なども盛り込まれていて、映画やドラマにするのに、そのままのシナリオとして使えるようにも感じました。 ちなみに、主人公の女の子は、僕のイメージでは、「新垣結衣」なんですが、芸能人をあまり知らない人の意見なので、真に受けないでくださいね。

内容

とあるお菓子メーカーで、新商品開発のプロジェクトに関わった新入社員の女の子と、少し先輩の男性社員が会社役員のゴタゴタに巻き込まれながら、健康をテーマにしたチョコレート開発を行うストーリー。 明治製菓で実際にあった話で製品名やコンセプトやキャッチなどは、そのまま使われているとのことなので、非常にリアルな感じのストーリーになっています。 新入社員の女の子「倉田京子」は右も左もわからない状態ですが、少し先輩の「青木優人」がレクチャーしながら教える「考えるコツ」や「クリティカルシンキング」などを通して、論理的思考を元に作り出していく製品は、理想のビジネス展開を見せる良い例として紹介されています。 ドラマ展開としての、プレゼンテーション時のトラブルや、恋愛や、友達などの人間関係など、本筋とは全く関係がない要素も、もしかしたらこの本が4つ星以上ついている原因なのかもしれませんね。

製品開発における論理思考

最初のアイデアは「棚ぼた」的な要素に思われますが、日頃からの情報インプットから来るアウトプットであると考えられます。 その次に製品をマネタイズする為の市場調査、製品開発ですが、これらはなかなかゴールが見えづらく、壁に行き当たりがちです。 しかし壁が見えた時にいかにそれを克服できるか思考する事が、より製品のクオリティをアップさせる要素でもあることを本を読んで理解できます。 また、社内プレゼンテーションは、大きな会社でなくても、経営陣に首を縦に振ってもらうというのがいかに難しいかは僕も経験があるし、苦い経験をした事がある人も多いと思います。 この本のように綺麗に成功する事の方が希なのですが、そもそも聞く側が反論する姿勢でプレゼンを聞くのか、前向きに聞いてもらえるのかという事も、日頃のその人のコミュニケーションであったり、いい意味での事前の根回しであったり、社会人としてのお作法なのかもしれませんね。 最後に、こうした思考法を知っていることと知っていないことでは、人生において雲泥の差がつくこと、さらにこれらを実践して経験する事が人としてのクオリティに繋がる点をこの本を通して理解できました。 僕の評価は普通レベルの評価でしたが、小説として読む分には読みやすい本ですので、好みは別れると思いますが、読んで損はない本であるとも言えますね。

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