スキル格差

2019年8月21日

学習

スキルは、修練や学習で身についた能力の事を言うけれど、努力をした時間や、経験した時間に比例して格差が生まれる事はごく普通の事。 一般的にエンジニアスキルと言うと、何の言語をどの程度使いこなすことができるかという風に捉えられますが、そのスキルレベルって一定ではないという事を認識していない組織で様々な問題が起きるので、スキルを定量的に考えている人に対してブログを書いてみたいと思います。 そして、スキルというのは、ゲームでの経験値をスライム1匹倒して1つずつ上がるというような明確なものではなく、もっと曖昧で、人によってそのスキルレベルは違いがあるという事を大前提に考えてみましょう。

人によって違うスキルレベルについて考える

そもそも、会社組織で、スキルという言葉をよく聞くのが、採用というフェイズや、人事評価の時ですが、従業員や採用者を一定の基準で判断する時のメモリが「スキル」というように考えられる事が多いようです。 確かにWEB制作の会社で、インターネット関連のプログラミング知識やネットワーク知識がない人はスキルが低く見られます。 逆に、システムエンジニアで、ウィンドウズアプリに特化したようなプログラマは、ウィンドウズアプリ開発においては、非常に高い熟練者であるが、転職時に別の環境に行った時に、全く使い物にならないという事は、エンジニア業界ではよくある話です。 もちろん、プログラマーという職業において、コーディング経験値は、習得レベルに大きく影響しますが、プログラム言語環境や、ジャンルによっては、全く使い物にならない知識で有ることも多分にあります。 でも、ここからがスキルについての考え方で、その環境に応じたスキルレベルというのに対して、組織外から来た人は、必ずレベル0からスタートします。 これを有る一定レベルまでどのくらいの期間で引き上げることができるかは、人によりかなり差があるという事を意識してみましょう。 ようするに、0知識だけど、2週間後に、業務で十分につかえるレベルまでのし上がる人もいれば、転職前の組織で、似たような環境であったにも関わらず、1ヶ月経っても、まるで使い物にならない人もいます。 ここにスキル格差が生じていると考えられます。 スキル格差は、同じ環境に身をおいている人で、目的が一緒なのにも関わらず、一定期間一緒にいて、スキルが大きく開きが出てしまうという状態です. スキル格差が起きる原因は、組織の問題と、当人の問題の2パターンありますが、こうしたスキル格差をキチンと見極められる組織こそが、その後の人の育成や、従業員の満足度に大きく影響する事が、多くの会社を見てきた結果で言えることです。

スキルレベルの見極め方

スキル格差が起きるのは、当たり前の事なのですが、どうやらとある組織では、同じ条件下で、人に教えると、一定のスキルアップが見込めるはずだと考える場合があります。 学校などが大体においてそんな思考で、人の教育を進行させますが、根本のスキルレベルが一定でない場合に、こうした一方的な教育が行われるのもある意味仕方のないことかもしれません。 重要なのは、自分のスキルレベルを自分でキチンと評価できるかどうかがポイントだと考えましょう。 自分で自分のことを課題評価する人もいれば、過小評価する人もいます。 また、自分で自分を全く評価できないという人もいて、そのどのタイプも自分をきちんと評価できていないと考えてもいいでしょう。 自分に対して甘いとか厳しいではなく、適正に評価できるとはいったいどうすればいいのでしょう? それは、「できる」と「できない」が、物事に対して、明確になっているかどうかで考えてみましょう。 「仕事ができる」と言い切る人は、目の前の仕事はできるけど、新規事業などのこれまで経験したことのない仕事に対しては、できなくて当たり前なのに、できるとタカをくくってしまう傾向があります。 逆に「仕事ができない」と自分で言っている人は、何も任せる気になりません。 もちろん、やったことのない事に対して、自分が出来るのか出来ないのかを、判断出来ない場合もあります。 「やってみなければ分からない」という状態ですね。 ここで、自分のスキル評価ができるポイントがあります。 「もしかしたら出来る」のか「恐らく出来ない」というどちらかの判断をしてみましょう。 スキルの高い人は、「出来る」と言い、努力をしてなんとか達成する人で、スキルの低い人は、「出来ない」事を早めに判断してしまう人なのではないでしょうか?

スキル格差は自分の責任

自分のスキルが他の人(同僚や同じ組織に属している人と比べて)よりも劣っている時に、「環境が悪い」と考える人がいます。
「会社が悪い」 「所属する部門が悪い」 「先輩や上司が悪い」
当たり前ですが、スキルが低いのは自分の責任です。 教えてもらう事を当たり前に感じてしまって言う人は、スキルが向上するわけがありません。 こうしたスキルアップを他責にするモンスターは、意外と少なくなく、組織の中では簡単に伝播します。 そうしないために、部門長の仕事は大変ですが、モンスター社員とまともにやり合う無駄にも気が付かなくてはいけません。 ひとつだけ大きく言えることは、「自分の力でスキルアップする以外に、スキルアップできる方法は無い」という事です。 上司だろうが、先輩だろうが、他人はあくまで先人の知識を教えてくれるレベルで、個人習得はやはり自分でしかないという事を理解出来ている人が、スキルアップできて、周囲の人から認めてもらえる事を学習しましょう。 この話を何人かの知人にしてあげたいのですが、自分で気がついてもらいたいですね・・・

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