サービス構築におけるトップダウンとボトムアップ

2020年2月1日

ビジネス

自称「妄想発明家」の、ユゲタです。 製品開発における、「マーケットインとプロダクトアウト」という考え方でユーザビリティを考えていましたが、 最近では「トップダウンとボトムアップ」という考え方もあるのだと言うことを知りました。

プロダクトアウトとマーケットインの簡単説明

プロダクトアウトは、「こんな機能あったら便利だろう」という思考で製品開発を行う思考で、 マーケットインは、「市場でこんな商品が必要」という思考で製品開発をする考え方です。 技術エンジニアが、「技術を使ってこんな事ができる」と考えて作られることが多いプロダクトアウトは、日本のバブル期のイケイケGOGOの家電開発などで非常に多く見られた手法ですが、 デメリットとして、「作ったけどそれを使いたがるユーザーが皆無の可能性もある」という事がよく懸念されています。 それと引き換え、マーケットインは、営業職などが、社外で聞いていた課題を元に、「その課題を解決できるプロダクトがあれば、確実に売れる」という、製品開発を行い、確実にマネタイズされる手法として最近のマーケティングで使われているようです。 マーケットインであれば、製品開発をしても失敗しないという事から、プロダクトアウトをする事は間違いのように思えますが、そうとも言い切れず、 斬新なアイデアを実現させるのがプロダクトアウトで、なんか聞いたことがあるな〜というような手堅いけど、新し感があまりないのがマーケットインです。 よく言われる例えとしては、「攻めのプロダクトアウト、守りのマーケットイン」ですね。

トップダウンとボトムダウンの設計思想

「トップダウンとボトムアップ」は、開発ではなく、組織構造で、使われることが多いようですが、どうやら製品開発においても、そうした言い方をすることがあるらしく、 トップダウンというのは、「課題解決型」と言われ、まさにマーケットインと同じ思考法で、 ボトムアップは、「技術先行型」と言われ、新しい技術を元に市場に出す製品を作っていく考え方なのだそうです。 自分も始め、「マーケットインとプロダクトアウト」、「トップダウンとボトムアップ」は同じことを言っているのかと思ったんですが、前者が、「マーケティング思考」っぽい感じにたいして 、後者は「設計思考」が強い印象です。 トップダウン開発は、チームで目標を持って進む方式でウォーターフォールと似ていて、チーム開発の理想系で、ボトムアップ開発はあえて言えばアジャイルのような感じだと理解できます。

わかりやすく言うと?

「マーケットインとプロダクトアウト」の解説ページはたくさんあるようでしたが、開発手法における「トップダウンとボトムアップ」を僕の感覚で下記のように書いてみました。

マーケットイン

「困ってる人がいるから、作ったら売れるで!」

プロダクトアウト

「こんな事できるけど、作ったら売れるんじゃね?」

トップダウン

「きっちり作ったら間違いない!」

ボトムアップ

「先のことは分からないから、どんどん変えていこう!」

正解は無い

こうした開発における思考に名前を付けて、どっちが良いかという議論は、開発においては「ウォーターフォールとアジャイル」という、全く違う方式で比べられてきましたが、 2極化した思考法に関して、片方が確実に優れているという点はなく、メリットとデメリットはどちらにも存在するし、それが正反対の2極化している事もわかります。 どっちがいいかという議論をしたがる気持ちもわかりますが、未来永劫、どっちが正解というのは、有り得ないのですが、人と話をしていると、それを決めなければいけないケースが多いようにも感じます。 個人的には、それぞれのどちらの方式にするかをきめるというよりは、行き当たりばったりでもいいけど、必要な箇所はちゃんとした設計をしていたり、 ニーズの無いと分かっている、開発を仕事で行ったりはしないという、当たり前の思考で十分いいとは思っています。 こうした事は、事後にどちらタイプだったかを言われる事が多く、結果が悪かった場合はどのタイプであっても否定され、結果が良ければ、肯定されるわかりやすい後出しジャンケンが、組織に属していた時に非常に不毛に感じた事はあったので、改めて「正解は無い」という事を理解できた内容でした。

参考

プロダクトアウト、マーケットインの考え方

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