自分を見積もるスキル

2020年2月14日

日記

ITが苦手な経営者と、プログラミング初心者の味方、下駄です。 これまで、サラリーマンエンジニアに対して企業内で教育をしていた時に優秀な人材とそうでない人材の違いで、「見積もり」ができるかできないかという問題がありました。
1. システムの予定見積もりが出来る 2. 設計見積もりができる 3. ビジネスとしての見積もり金額が出せる
会社にいるエンジニアがやるべき見積もりはこの3つぐらいかと思いますが、サラリーマンであるので、給与は昇給査定にまかせている人もおおいかもしれません。 そんなあなたのもらっている給料は、自分を見積もった金額よりも多いか少ないか?という質問をすると、「多い、少ない」という返答は返ってくるけど、明確な内容は返ってこないことがほとんどです。 自分の価値を一番知っているのは自分であるという事は、誰でもそうだと思いますが、今回はそんな自分の見積もりについて考えてみましょう。

何故自分を見積もる必要があるのか?

そもそも、サラリーマンエンジニアは、毎月給料をもらえているのに、自分の金額を見積もる必要などどこにあるでしょうか? これは、企業内で金銭感覚の無いエンジニアは、仕事という労働集約作業から目をそらしがちになり、自分はプログラミングをしているから、この会社にいる意義があると思いこんでしまう、一種の麻薬から自分を開放させる手段であると考えてもいいでしょう。 要するに、エンジニアは、自分の価値をプログラミング作業に置きがちなところを、ちゃんと仕事の対価と、作業後の責任を認識するために、会社内での金銭感覚は非常に重要になってきます。 僕が開発部門長をしていた時は、エンジニアに定期的に、お金の教育をしていて、会社の経理・財務の仕組みから、世の中のお金の流れを教えていました。 みんなビックリするぐらいそうした知識が無く、会社の売上にしめる自分の給料の構成を伝えた時に、自分が年間この会社でいくらお金を捻出しないと行けないかを認識してもらっていました。 そして、もちろん、フリーランスエンジニアになった人がまず困っている点として、「作業見積もり」を作成する時に、これまでそうした事をしたことがなかった人は、適当な金額にならざるを得ません。 副業する人が増えてきているこの時代に、エンジニアは副業をするメリットを最も受けやすい職種であるとも考えられます。 こんな時に見積もりのスキルを持っているのと、持っていないのでは、どちらが損をするかは目に見えているでしょう。

適正金額と要望金額

企業が商品を販売する時に付ける価格は、競合商品や、類似商品などの世間水準を知らなければ、とんでもなく高い値段をつけてしまうと、どんな良い商品であっても、ほとんどの人から敬遠されてしまいます。 逆に、安くしすぎると、利益が少なくなるので、売れても売れても、見返りが少なくなります。 商品価値に見合った適正金額を付けるというのは、金額を見積もる際にも重要な戦略になることは、誰が考えても明確です。 金額を受け取る人は、少しでも多く利益を得たいと考える反面、お金を支払う人は、少しでも少ない金額になる事を望みます。 商売の基本ですが、こうした商品に対する金額の安い高いで商売する以外の方法がある事を知るだけで、周囲に踊らされない自分なりの見積もりが可能になります。 それは、目に見えない価値がどのくらいあるのか?、それを金額として表現できるか?というこの点を知ることで、面白いほど見積額をコントロールできるようになります。 人にタダで物をあげた場合に、もらった人は、それをもらって非常に助かったり、有難がってくれると、お返しをしたい衝動に駆られます。 タダでなくてもいいのですが、自分が助かるような商品に出会うと人は対価を支払ってもいいと考えるようになり、目に見えないモノに対してのお金に対して対価が発生します。 こうした要望に対するところまでを見積もりとして反映できるだけで、お金を支払う側も、お金を受け取る側も、ハッピーになれるという事を考えてみましょう。

フリーランスや起業に備える見積もり方法

自分がいくらの価値を持っているかを明確にしていると、オーダーしてくれた人に即答で金額を答えることができます。 僕の経験ですが、テクノロジーのシステムを注文する時に、人は非常に高額な印象がありますが、ダメ元で安く見積もってほしいと言われることがあります。 そうした場合は、その後の何かしらで相殺するような見積もりにすることもありますが、世の中の相場と、提示見積もりを比較してもらう(あいみつを取ってもらってもいいかもしれません) そして、自分的に安すぎたらその案件を断る勇気も必要ですね。 自分に対して、理由付けができる日給、時給、月給を定めておくと、その金額の根拠を明確に提示できれば、納得の行く自分見積もりができるという感じです。 それがどの位の目に見えない要素が含まれているかも忘れないように考えておきましょうね。 ちなみに、僕の場合、会社としてお仕事をもらうのですが、一人会社なので、システム作業をすべて一人で行うため、他の会社に頼むよりも圧倒的にスピードが早く、値段も一人分で、ほとんどのテクノロジー案件に対応できるという点で、 とにかく早くロンチしたいとか、これまでに無いWEBサービスを作りたいというような人に、喜ばれています。 その後に売上が発生する事も考慮して値付けをさせてもらうことが多いのですが、お互いにwin-winになれるようにコミュニケーションにも気を使っている点も見積もりのうちかと考えています。 あなたの見積もりはどんな感じですか?

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