「脱ハンコ」ではなく「ペーパーレス」が重要という話

2020年10月23日

テクノロジー

eyecatch デジタイズマスターの、ユゲタです。 世の中、デジタルに支配されてきて、ハイパー電脳の下駄にとっては、非常にありがたい状況になってきました。 こうやって聞くと、何だか悪いように聞こえますが、デジタルによって、便利になる世の中は、人の想像するユートピア(理想郷)なんですね。 一度味わってしまったユートピアは、すぐに普通になり、過去の当たり前が不憫な間隔になってしまいます。 最近話題の「脱ハンコ」という言葉、日本人の良くない思考の現れだと思ったので、ブログに考えをまとめてみました。

会社組織などでよくある、ピンポイントで問題を解決しようとする思考

前職が、上場会社の経営層にいた下駄としては、「経営会議」や「役員会議」という、なんとも非現実的な空間が極めて嫌いでした。 問題解決にならない経営層の会話のやり取りが、なんとも滑稽に思えて、そこで決定した事を一生懸命作業する従業員が不憫でなりませんでした。 まさに、問題は会議室で起きているわけではないというのを目の当たりにしたんですね。 「脱ハンコ」も、まさにこれと同じ事が起きているのではないかと推測してしまいます。

目的は脱ハンコではなく、デジタル化

そもそも、世の中が新型コロナウィルスでてんてこ舞いの中、緊急事態宣言のため、テレワークができない人は、たんなる巣ごもり生活をしなければいけなかった中、 会社に言って書類にハンコを押すだけの仕事が何ともアホらしく思えてきた人たちが、「脱ハンコ」と言い始めて、その代表格が役所だったのだろうと、容易に想像できる。 役所にハンコを押しに行く作業のために、あらゆる不都合から解消できない日本国内に、政府もようやく気が付き始めたのですが、ここでハンコを無くすという事だけを言っているのが、何とも不思議な感じがするのは、自分だけなのでしょうか? これまで重要な本人サインだったはずのハンコを無くすということは、それをデジタルに置き換えて、データベースに書き込んでいく認証コードになるという事のはず。 書類も、web可することも大前提だし、マイナンバーカードも、今のような使いづらい仕様を改善する必要も大いにあると思いますが、何故か「脱ハンコ」という言葉だけが先行しているようです。 結果的に、婚姻届と離婚届がハンコを押さなくなるという、第1段の施策が発表されたようだが、なんとも筋違い感満載を感じてしまいます。

分からないことが悪な場合の典型例

セキュリティやら、ハッキングなどの問題は今後大きくつきまとうことになるだろうが、やはりITの事がわからなすぎる日本人が、デジタル化の仕様を決めるなんてことはあってはならない事だと考えられます。 これまでのアナログをデジタルに置き換えるというのは、かなりの労力と、IT力が必要になる上、デジタルセンスとされる、UI/UXなどの思考も重要になってきます。 田舎の小学生が、微分積分を計算しなくてはいけないようなこの状態を非常に危険だと感じている人も多いのではないでしょうか? 「脱ハンコ」と言っている人は要注意という話でした。 あっ、ちなみに、新型コロナウィルスは、世界的には「covit-19」という名前がついているのに、何故日本国内では、「新型コロナウィルス」と言い続けているんでしょうね? 脱ハンコと似たような思考が想像できますね・・・

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