発想の因数分解で効率アップする方法

2017年10月17日

マインド 学習

因数分解と聞くと頭痛がするほど数学が嫌いな人もいるかもしれませんが、理数系の人は「因数分解が楽しくて仕方がない」という話をよく聞きます。 僕は理数系ではなかったんですが、中学1年生の時に「数学クラブ」というのに入っていて、その当時の先生にインド式3桁暗算方法を教わってから、数学という学問が好きになり、結果、因数分解も楽しいという感じもよく理解できるようになりました。 ここで考えたいのは思考を因数分解してみると、物事がよく理解でき、さらにはアイデア発想の抑制にしてみるという事です。

超簡単、因数分解の理解

因数分解 | wikipedia 因数分解の学問的解説はwikipediaを見てもらったほうがいいのですが、
x^2 - 3x + 2 = (x - 1)(x - 2)
苦手な人は、この因数分解の基本公式を見て頭が痛くなるのではないでしょうか? 一番シンプルな考え方として
(a × b) + (a × c) = a × (b + c)
「a」でまとめているのがわかると思いますが、これを公式を覚えておくと複雑な式でも、法則に当てはまれば即座に式をまとめて簡易な形に持っていくことができるという事なんですね。

思考の因数分解

思考を因数分解するというのはどういう事かというと、今考えていることを、グループ化して考えてみて、まとめてみる事で、複雑に考えずに、できるかぎりシンプルに考えられるようにしてみます。 例えば趣味で行っていることを仕事でもやっている場合などは、以下のような考え方をすることで、作業効率をアップさせられます。
仕事でECショップの構築を行なっている 趣味でWEBサービスの開発を行なっている ↓(因数分解してみると) 共通して使えるソースコードのコーディング(仕事 × 趣味)
会社で仕事として行ったプログラミングのソースコードをプライベートに持ってくることは難しいかもしれませんが、プライベートで一度コーディングして思考したものは、仕事での効率化に繋がります。 仕事とプライベートを完全に切り分けている人は、こうした法則が成り立たないと考えがちですが、思考力は無限大です、以下のような例も参考にしてみましょう。
管理職の人の場合:何かを教える事の共通点 人のマネジメント(会社で部下を管理する + 自宅で子供を教育する)
友達付き合い:話題や専門知識などの共通化 コミュニケーション(スポーツ系コミュニティ + ゲーム系コミュニティ + 職場のコミュニティ)
このようにまとまりを考えてみる事で、考え方などもまとまってくる感覚があれば、思考の因数分解ができた状態です。

アイデアの因数分解

思考の因数分解に慣れてきたら、次はそれを発想に応用してみましょう。 アイデアは、突飛もないヒラメキの事と思い込んでいる人は、非常に参考になると思います。 そもそもアイデアの質と量は、「発送する人の知識量または活動量に比例する」 アイデア発想においては「オズボーンの法則」が有名ですが、これは発想する際に、特定の法則と掛け合わせて思考してみるという事で、以下のような掛け合わせをして、そこから更に生み出されたモノを採用するという考え方です。
他の使い方 成功例を真似する 成功例のどこかを変える 応用してみる 修正してみる 拡大してみる 縮小してみる 代用してみる アレンジしてみる 並び替えてみる 逆にしてみる 組み合わせてみる
カブっている箇所もありますが、アイデアに対してこうした特定の思考を組み合わせてみて、新たなアイデアを生み出す仕組みです。 因数分解でのアイデア発想法は、複数のアイデアで共通点を見つけ、それらを組み合わせてみることで、新たなアイデアを生み出すという事ですね。 オズボーンの法則の最後にある「組み合わせてみる」という箇所の応用でもあります。 僕の過去にやったプロジェクトでの例ですが、今では当たり前になった「EFO」というジャンルは、下記のような発想から生み出されました。
・WEBサービスの登録完了者が少ない ・入力ページで登録ボタンを押す人と、登録完了する人の数が違う ・WEBサービスなのでITの力で解決できないか? →WEBサイトで入力支援を行う事で解決
とあるクライアントからの上記のような依頼があり、入力操作を行なっているのが、年配者が多い事や、登録ボタンを押した後で発生するエラーが心理的にマイナス要因である事を見つけ、EFOという発想に至りました。 ここからそれをASPサービスにする流れまではさほど時間も労力も要せず、改めてアイデアは、方向性が決まったらその後の拡大は、加速していくものと考えられますね。 参考1:オズボーンの法則の活用法 参考2:オズボーンのチェックリスト | JAIRO総合コンサルティング

因数分解の恩恵

数学的な因数分解は、公式をまとめて、見やすくしたり、複雑さを軽減したりするのですが、学生時代に誰もが口にした「それって社会に出て役に立つの?」という疑問は、まったくもって「役に立つ」という事だったわけですね。 思考法は、「フレーム化による図解」や「偉人の法則」などたくさんの理論がありますが、自分の考えを自分で考えるという極めて基本的で重要な事は因数分解することで解決できます。 もちろん、どの手法が先で、どれが優先という事はありませんが、思考を放棄しない以上、人として成長もするはずです。 発想を因数分解するという手法を身に着けて、アイデアを作り出すのが楽しくなるという生活を送ってみてはいかがでしょうか? 余談ですが、「因数分解」を英語で言うと「Factorization」っていうらしいですね。ファクトリー?

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